1839峰の記録    08 06 28 

5月の春香山「銀嶺荘」でのTさんとの約束を果たすべく2人で1839峰へ行ってきました。
山の危険度から、人様への声をかけるまでの力量、私にはなく、提案も案内もいたしませんでした。

[28日コイカク山頂から1839往復]
3時くらいでしょうか、風が強くテントがバタバタ。稜線歩きは危険か。
外に出てみると音ほどの風ではなし。晴れの天気で1839はくっきり。
4時ころ若い単独者が通過。暗いうちに麓を出たとのこと。
我々も身支度、テントが飛ばされないよう四隅に重しの石。
そうこうしているうちに、お隣さんは先に出発、その後を追い、ヤオロマップ方面への下り
路面整備状況は低下、ハイマツの枝が左右から道を覆う。
山頂すぐの標高の高い所は背が低く、遠慮なく踏みつけ。
標高が下がると背が高くなってくる。が、体重をかけると簡単に曲がる。
時折、枝の下に隠れている切り跡が脛にゴツン。
登りになると容赦なく進路妨害。腕でかき分け、体で押しのけ

コルの先、緩い登り返しで「ヤオロの窓」のテン場。広くて快適そう。
「窓」の中にはしっかりと雪渓が。急斜面ながら、採取できそう。ザイルを使うなら確実。
ツァーらしき4人パーティが下って来る。聞くと強風でリタイアとのこと。
昼になれば弱くなるかもと、励まされ。(現実は弱くなり過ぎで、暑さに参る状況)
登り斜面には高山植物の花々に飾られた岩場も。

登って1700m台の稜線、道は東側だったり西側だったり。アップダウン多く時折岩峰を越える。
西側の道はハイマツ帯ながら風が心地よし。
東側の道はお花畑の上端部といったところで、景色良好。ただし無風、暑い。
なお、1箇所残雪あり、これが今年最後の稜線上の水源。
中央の道、ふと気がつくと両サイドすっぱり切れ落ちの天空回廊あり、こんな時はハイマツが欲しい。

ヤオロマップ岳到着。気持ちが1839に取られて、祝登頂もうわの空。
三角点あり、テン場によさそうくらいの感想で通過。
ヤオロ南峰到着、1839方向への下りは顕著。
ハイマツの刈り分け道を下って、笹藪に変化。コルに。

ここからの吊り尾根の道。札幌の山との比較なら、断然手入れ悪し。
でも、冷静に観察すると、日高山中果ての地で、良くぞここまで手を入れた。
植生はハイマツ、笹、ダケカンバなどの混合。 ここも南北の斜面に差、南側はお花畑、無風。北側、微風。
とりあえず前衛峰を目指すもアップダウン、ニセピークが次々、手強い。
クマの糞1個有り、麓からの長いコースで、これ1個だけ、逆に人気の高さを実証。
前衛峰への登り結構きつい。暑さも影響、でも天気良好に文句は言えない。
駐車場で車中泊だった千歳の単独者とすれ違い、アドバイスをいただき感謝。

前衛峰を越し、さらに登って問題の岩壁(色はベージュ)、これは垂直に見える。
左の踏み跡を観察。何とか行けそう。
登りは垂直に近い梯子を登る感覚。一歩一歩慎重に
手を掛けれるのは細い灌木だけ、抜けないか確認のうえ確保。
体重をかけるほど太くはない。
ここを抜けても急登、でも直後では楽、いよいよ念願の山頂。

天気は最高、360度の展望。早速パノラマ写真撮影。
ところが山座同定がままならず。事前勉強不足を反省。
スケジュール的にはきついが、最高の気分でちょっとゆっくり。
下って、コル手前、2人パーティにすれ違い。見るからにツァー。
今の時間から山頂往復して大丈夫ですかと驚くと、ガイドさん「大丈夫ですよ」と余裕のニッコリ。
Tさんが16時に山頂に立っているところを見ており、ヤオロマップ山頂のテントなら大丈夫。
ヤオロマップ南峰へ戻る登り、下部は笹藪の中。
ハイマツにいたぶられた両足に笹の当たる感触がなんともやさしい。
でも、登って行くとハイマツに戻り。厳しくビシビシ当たってくる。
ハイマツの厳しいコースは他にも多々あります。が、これだけ延々と執拗に攻撃してくるのはそうない。

なお、本日稜線の風強く、体熱放散良好だったのに、道中の水消費2.25リットル。
朝の飲み貯めと帰着のガブ飲みを加えると2.8リットルくらい。
テントに戻って、風が強く寒い。昨日あれだけ五月蝿かったブヨは皆無。
テント内でもちラーメンを作りました。


(コイカク山頂まで) (コイカクから下り) ヤオロマップ岳稜線の花 展望パノラマ写真
(27日) 札内ヒュッテ出発4:45 上二股7:20 1305広場11:00 夏尾根頭14:35 コイカク山頂15:10
(28日) コイカク出発5:30 ヤオロの窓6:35 ヤオロ頂上9:00 1839頂上11:40出発12:20 ヤオロ山頂14:40 コイカク到着18:10
(29日) コイカク出発5:30 夏尾根頭5:50 1305広場7:15 上二股9:00 札内ヒュッテ帰着14:20

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