木挽沢から神威岳 の記録    '201011


木挽沢は定山渓の神威岳の西と烏帽子岳の南から流れ下るコビキ沢川の谷。
さっぽろ湖第一展望台の道路向いの林道ゲートから林道〜林道跡〜沢〜踏み跡〜登山道と登りました。

朝の駐車場は空いていた。が、下山で戻ってみると、紅葉目当ての車で満車に近い状態。
たこ焼きの移動販売車が出て、ちょっとした観光地。
道路の向かい、山側へ延びる「木挽沢林道」入口ゲートから林道歩き出発。
林道路面はそれなりの整備で、タイヤ跡がくっきり。その状態が1.3km。
1.3kmの地点に木杭とバラス線のヒグマ調査の仕掛けあり。タイヤ跡は酪農学園大学研究会の車か。
ここから先の林道は放置され、灌木と笹がはびこり半藪状態に。

半藪状態の林道に入ってしばらくは、ニセアカシアの繁茂が目立つ。
ハチミツ業者が種を散布では、の疑惑の感想。これが成長すると、歩きは酷くなる。
林道を奥へ進むと、所々に、険しい地形に起因する、土砂崩れ、落石があり、復旧の望みは薄そう。
ただ、標高が上がるほど藪は薄くなり、足元に気を配れば、歩きのスピードはアップ可能。
地図表記の林道終点の30m南寄り、沢の流れのすぐ脇に林道終点の広場。
その広場の寸前が入渓場所で、標高600m。

沢水の流量は少なく、防水登山靴なら問題なし。ただし、底が滑るので、アイゼン装着が有利。
今回は、工事作業プロショップで買ったばかりの、ピン底ズック作業靴。
登りは慎重に歩き、靴下を濡らさなかったが、下りは面倒になり、ジャブジャブ水の中を歩いた。
今あるピン付き長靴はピンが擦り減ったり抜け落ちたり、ショートタイプのピン付き長靴を探している最中。
沢の様相としては、荒れた感じを受けない。特に前半は滑め床のサラサラ流れの場面が結構あり、楽しい歩き。
個人的な意見としては、そんな場面を歩くことが出来れば、充分に来た甲斐ありと満足出来る。

標高650mに沢の二股。右が今回のコース。左は烏帽子岳との縦走路に出るコース。
次回は左コースを歩いてみたいとの希望あります。
標高690mで今回最大の滝。 2011年11月にここまで来ている。
この滝、前には無かったロープが付いている。最近は、引率者に連れられたゲストもこのコースを通過と推測。
滝通過後から右手の斜面(=神威岳登山路方向)に付いている踏まれた跡が気になる。
ポツンポツンと次々に出て来て、登山者が思い思いに藪斜面に入っていった痕跡。

標高760mに沢の二股。正解は右を選択なのだが、左の沢に入ってしまった。
すぐに沢は涸れ、斜面登りになる。かすかな踏み跡をたどって登っていく。
途中で方向がずれていることに気が付いたが、行けるところまで偵察、と標高800mの尾根直下。
これからは、傾斜が緩くなるので前進が容易になるかと思ったら、笹藪が濃く密集して断念。
倒木の上の見晴しの場所で、札幌岳らしき山の展望を記念撮影し、二股へ戻る。
この時間ロスは55分。申し訳なく残念でした。

右の沢に戻って、水流少なく、難易度普通の沢を詰める。
段々と水流が細くなり、涸れてくる。と同時に傾斜がきつくなり、全身運動に移行。
急傾斜につき、落石発生防止に注意を払いつつ登って、沢が終わる。
終われば藪の中の踏み跡かとの予想は外れ、見た目には立派な登山道が出現。
それは、傾斜がきつ過ぎ、植物が根付かないのと、転がる石が止まらないので、そう見えるだけ。
精神的にもきつい登りとなり、体力を大きく消耗。
いい加減、嫌になったころ、前方に一般登山道を歩く人の音が、聞こえた時の、嬉しかったこと。

合流地点は頂上直下のロープ場のすぐ下。標高920m。
頂上は秋の紅葉登山の賑わい。
7人パーティーと単独者。その後、入れ替わりで同規模のパーティー。
天気は晴れ、札幌の街並みと山々の展望を満喫出来ました。


ゲート出発7:55 林道跡8:15 林道終点跡9:00 烏帽子岳分岐9:30 滝9:45 二股10:00 尾根直下10:35 二股10:55 一般登山道11:30 山頂11:40  下山12:05 烏帽子岳分岐13:05 林道終点跡13:25 ゲート帰着14:35:
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