雄冬山 の記録    '200624


浜益側から増毛山道を歩き、浜益御殿経由で雄冬山に登りました。

浜益御殿までの増毛山道は 2018年8月 とほぼ同じ状態。
天候は曇りで、時折日射しがあり、小雨模様だった前回よりは、周囲の展望など良好。
気温が上がり、虫が飛び回る状況で、登る途中の足元には夏の花がちらほら。
全ルートに渡り、笹刈りは地際まで丁寧で、笹の切り株に足を取られるなどの歩き難さはほとんど無い。
熊のフンは、まだ雨に当たっていないものが6か所、浜益御殿手前3。雄冬山との間に3。

高度が上がると、冬の豪雪の影響でダケカンバの幹が地上をのたうつ風景。その豪雪に保護された笹は元気。
浜益御殿に到着し、正面に 浜益岳の姿が迫力。ただ天気下降気味、雲が出て、その後ろの暑寒別岳の山頂部を隠す。

浜益御殿から先は、200m近く下ってコルへ。
下りの道は、緩やかな傾斜で歩くにきつくないものがほとんど。
一部、傾斜のきつい斜面では、地面が深く掘れて溝の底を歩く感覚。
人気が高く、登山者の往来が激しくい登山道ではよくある風景だが、ここの原因は何なのか。

下り切るとすぐ、道が2つに分かれるが、これは湿地の迂回路。
かまわず直進すると、ミズバショウ群落で、大きな葉を掻き分け進む。春には靴が水没するのか。
そこから先はコルの平坦地で、伐開は広く、土の上を伐採された枯れ笹が多い、快適な歩きを楽しめる。
植生は豊か、春の花は終了しており、結実しているものが多い。

雄冬山への登り斜面も、取り立てて傾斜がきつい場面はない。
高度が上がるにつれ春の花が現れる。シラネアオイ、サンカヨウ、フギレオオバキスミレなど。
増毛山道は、雄冬山の山頂部の東斜面をトラバースして、北へ向っているが、その途中に山頂への分岐の道が付いている。
分岐の道も広く伐開され、増毛山道と同様に歩き易い。進んですぐに展望が開け、頂上が目の前に出現。
山頂の周囲はハイマツと笹原に囲まれ、向って右には大きな雪渓が残っている。

山頂台地に出ると広いガレ場。見晴しが良く、多人数の休憩に最適。ガレ場上端には大きな「林右ェ門の座所」の標識柱。
林右衛門は、江戸時代に、自費で増毛山道を開削した商人。
頂上の三角点標識石は、ハイマツの中の狭い場所にあり、その脇に、三角点名「雄冬岳」の札が立っていました。


出発8:10 浜益御殿10:00 雄冬山山頂12:15 同下山12:40 浜益御殿14:50 同下山15:05 帰着16:20
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