恵庭岳 の記録    180707


2014年の台風による土石流と風倒木のため恵庭岳の登山道は大幅に変化、変化後の道を歩いてきました。
新しく国道脇に整備された駐車場に先客は2台、後続7台。本日の登山者は20人以上。
駐車場からは、工事期間中、大型車両が往来した林道を歩いて登山口へ。

林道の先、前回2015年 は工事現場を迂回するため、高巻き藪漕ぎで大汗を掻いた。
今回は、その工事で作られた巨大な砂防施設をくぐりぬけ、すんなり登山口へ。
登山口からしばらくは狭い谷の、流量が少なく非防水靴でも歩ける沢。
ただし、石がゴロゴロなので薄い底のスニーカーでは足裏にダメージを受けそう。
時折パラパラと雨音がするが、霧雨で木の葉に溜まった水が風で一斉に落下する音で、雨が直接当たる音では無い。
今回、カッパを着用しなかったが、背中の汗に比べれば、肩や腕の湿りは些細な事。

沢を出た先は、 前回 難儀した、標高440m〜480mの一面風倒木被害の人工林避けて、新しく北側に作られた迂回ルート。
林床に笹が無く、足元程度の背丈のシダなどで見通しが効き、快適な歩き。
樹木の間から被害状況は見て取れるが、そのまま放置されそうな予感。
迂回ルートは、標高480m〜540mの壁の手前で、従来の登山道へ接続。
壁の登りは従来の安定した登山道。つづら折りで石・岩は少なく歩き易い。

壁を登った先、標高540m〜720mの尾根道も従来の登山道が風倒木で覆われてしまったため北側に新しく付けられた道。
前回 は風倒木が登山道の上に多数散乱し、まともに進めずに、登山道の脇にあった沢地形のくぼ地に降りてしのいだ。
だが、下山の際、あの沢地形をそのまま下ったら、厳しい崖の上に出てしまうことになりかねない。
それを迂回した、新しい登山道は、土が削られていないので、歩き易い。
ここまで、目立つ花はツルアジサイくらいで、足元など花はほとんど見当たらない。
それより、これから熟していく草木の種があちらこちら。

標高710m付近で従来の登山道に戻る。
直登の道で斜度もあり路面も掘れていたりするが、倒木は切断され苦労なく通過できる。
ここまで、ピンクテープがくどいくらいに付けられ、使わない登山道の入り口にはロープが張られている。
標高を上げ硫黄臭が漂い、火口が近いことを感じると間もなく、この山特有の登り専用道と下り専用道の分岐。
ここから、第1展望台直下までが、一番きつい登り下り。
ロープが切れ目なくついており、腕力を頼りつつ、標高差200mを登る。

岩盤がむき出しているような岩場の第一展望台に到着し、霧のため展望は無し。
タルマイソウとヒメイワタデの小さな株が数少なく散らばっている。
天気が良ければ、景色を堪能し休むに適所だが、霧雨に冷たく強めの風ではすぐにパス。
第二展望台への道は土の路面が多く斜度も緩く歩き易い道。
下草は背が低く、マルバシモツケの花が見られるなど、歩きを楽しめるロケーション。
ただ、道が狭いため、濡れた草葉の水分が靴の生地に浸み込み、靴下を濡らし、長靴を履かなかったことを後悔。

第二展望台も霧の中で風が強く、寒いくらい。
頂上方面への道はロープが張られ、「崩落危険性大」「入らないように」との公的機関の看板。
その横に「行かない方が、無難です」の個人見解のような文責不明の書付がビニルケースの中に挟まっている。
何やら違和感と危うい予感、公的機関の関係者は黙認なのかと、世の変化に付いていけない自分を実感。
連日、大雨による土砂災害が報道されている折、安全第一と下山しました。

出発7:40 登山口7:55 壁取付8:20 壁から尾根 登り下り分岐9:30 第一展望台10: 第二展望台11: 山頂11: 下山12: 13: 14: 15: 帰着18:
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