奥夕日岳 の記録    181111


定山渓の夕日岳(594m)の南にあり、一段高い766mの山。
豊平峡温泉横から林道とブル道・沢・点検路を歩き、登りました。

林道は「冷水越林道」延長2770m。入口ゲートは豊平峡温泉横から入って800m余り。
もう一本南にもゲートへ行く道が付いているが、草深くてオフロード車向きに見えた。
ゲート手前の道は幅広で路肩に寄せて駐車すれば、林業等の大型車両の通行にも支障なし。
林道路面の砂利は良く圧縮され、固くなっている部分が多いが、ぬかるみの場所もある。
背の低い草の上に落葉が散乱。笹や背の高い草などなく、歩行の邪魔は倒木が2ヶ所。
天候は不安定で、小雨がパラついたり、日が照ったり。
枝を透かして、虹が見えた。周囲の近くの山は雲にまとわりつかれている。

林道はゲートの先ですぐターンし、北へ向う。途中に無線鉄塔が立っているが、所管は頂上反射板と同じ開発局。
国道235号線に最接近した後、再度Uターンし、夕日の沢川に沿って、川の左岸を南へ向かう。
林道終点に到着し、終点広場の左側に沢底に降りるブル道があり、川を渡って対岸に付いている。それを歩くことに。
ブル道は、夕日の沢川の右岸斜面をトラバースしている。500m進んでブル道は途切れ、沢底へ。
沢歩きは容易で、苔付着の岩が多く、反面、岩盤が露出の沢の床が次々と出て来て、夏なら楽しい沢歩きが堪能できそう。
下りでは、ブル道を歩かず、沢を歩いたが、支障なく林道終点直下に到着。ブル道より沢がベターが結論。

順調に沢を200m余さかのぼって、 今年2月 にピンクテープに沿って降り立った谷底の地点に到着。標高530m。
ここから、夕日の沢川右岸急斜面の尾根地形を、ピンクテープに沿って、標高差90mを登る。
ピンクテープは、登山で通常付ける数倍の間隔で、頂上までたっぷり付いている。
まずは急傾斜の枝沢に取付き、10m程登ってから、トラバースして尾根形の上に立つ。
尾根形は、半端ない急傾斜。適度に薄い笹と灌木を掴んで体を持ち上げ、何とか登って行く。
風が強く、時折の小雨と枝葉の露で濡れた手袋に、熱を奪われ、指先が痛くなる。

急傾斜右岸斜面の尾根形から脱出し、頂上から南へ伸びる尾根上に出れば、普通の急傾斜で一安心。
ところが、今度は笹の背が高く、密度が濃く、道に覆い被さって、登りの邪魔になる。
足元に道は続いており、笹の太さも5mm以下で、本格的な藪漕ぎに比べれば、各段に楽だが、快適さからは縁遠い。
尾根から頂上稜線に上がり、笹が薄くなり、左側の北斜面が切れ落ちて、枯れ枝の間から展望が良好になる。
登山道的な快適さは無いが、それでも登りを楽しめる余裕が出て来て、定山渓温泉方面の展望を確認。
最後、山頂の北にそびえ立つ岩峰を確認すれば、山頂はすぐそこ。

山頂にはおなじみの反射板。周囲の地面は草刈りされた広場で、作業の人手はそれなりに入っている。
広場を囲む笹の背が高いうえに、薄い雲に囲まれて、展望は貧弱。盤ノ沢山、札幌岳、小天狗岳が確認できた程度。
ただ、登頂時間のタイミングが良く、日が当たり、風が止んで、ポカポカ陽気。のんびり出来ました。


出発7:50 林道終点8:40 沢から右岸急斜面取付き9:30 山頂10:15 下山10:45 斜面から沢11:15 林道終点11:45 帰着12:35
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林道より奥夕日岳岩峰

頂上稜線より奥夕日岳岩峰

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