並河岳・喜茂別岳の記録    110505


並河岳は喜茂別岳と中岳の間にある山。黒川に沿った林道から登りました。
黒川林道は喜茂別1号川のそばに国道合流点がある。
一方、黒川のそばには、林道への連絡道路があり、距離的に有利と、こちらの入口に駐車。
道は雪に埋まっているが、雪は締まっており、つぼ足で歩ける。
時々軟い場所で、くるぶし程度沈む。標高が上がると、時々足首程度。たまにはズボッと膝上も。
道は作業道的で、雪に隠れて、やや不明瞭。ただ見通しが効くため、目標は明瞭。

連絡道路は伐採跡の中 立派な林道 ショートカットの斜面

林道に出て、この林道、最近、大幅延長工事が施工されたばかり。金をかけた立派な仕上がり。
しばらく、道なりだが、谷へ下がり、沢を渡った所からショートカットのため林間へ。
林間はダケカンバ大木が多く、木立間隔が広く歩きやすい。
660mPのある台地へ出て、林道と再会。この後は送電線に概ね沿った道。
西に向きを変えたあたりから、線路より30m上を並行する道になり、それを標高780mまで登る。
沢地形の手前、林道が下り坂となったので、尾根取り付きとし、再度林間へ。
この登りが本日一番の急傾斜。それでも、つぼ足の威力で直登は可能。
汗をかいて、台地のようなゆるい尾根の上へ出る。

台地の送電線路 登りの尾根斜面 雪庇の尾根の上から見る喜茂別岳

ダケカンバ大木の林間を進み、しばらくは快適な尾根歩き。
やがて、目の前が開けてきて白い雪原のルート出現。騙されてはいけない。これが雪庇。
雪庇街道は1052mPを超えるまで持続。通過後、1052mP岩峰を振り返ると恐ろしげな姿。
でも、雪庇の下がスッパリ切れ落ちているため、展望は良好。付かず離れずのルート取り。

喜茂別岳肩への登り斜面 コルから並河岳を見上げる

恐怖のルートの後は、樹木のない雪原斜面。正面は喜茂別岳の西肩。
雪解けが進み、ハイマツが出て、もう雪崩の心配は不要な状態。
角度も直登が困難とは言えないくらい。で、なんとかクリアして頂上稜線に立つ。
目の前は並河岳が大きく圧巻。まずはシャッターパチリ。
よく見ると先行者が2人いる。既に並河岳の山頂近く。

並河岳頂上のハイマツ 並河岳頂上の岩場 並河岳頂上から見た中岳と無意根山

それではとコルへの下り、下る分には足の運びは楽。
一方、登りかかれば、緩斜面でもゆるくない。この先は最後の頑張り。
だんだん傾斜がきつくなってくるが、雪崩的な斜度ではない。
潅木のない大斜面を突っ切って、ハイマツの出ている前ピークの後ろへ。
あとは、台地の上をゆっくり気分で進めば、ハイマツが一面に露出の頂上へ。
展望は360度。圧巻は中岳と無意根山。
よく見ると、先行の2人はもう中岳に取付いている。
続いて、定天から札幌・狭薄・空沼・喜茂別・尻別。羊蹄は雲の中。

喜茂別岳頂上 喜茂別岳頂上から見た雪庇街道の尾根 喜茂別岳とのコルから見た1052mP岩峰

GPS頼りに地図の1256mPへ行く。
さらに奥、岩が露出した部分の周りに高山植物を発見。イソツツジ、ツガザクラなど。
夏道のない山なればこその、貴重な札幌の財産です。
帰りには喜茂別岳を経由。ここも景色良好。何より、1052mPが迫力の展望。
ふもとでは、春の雪解けが進行、春の恵みもいただきました。

出発7:45 黒川林道8:00 尾根登り8:55 1052mP9:35 山頂10:30 喜茂別岳11:30 黒川林道12:20 帰着13:30
並河岳・喜茂別岳の展望と雪景色と早春の風景写真

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