手稲西峰の記録    110206


手稲山のすぐ西隣にあり、定山渓側から見ると三角形に立ち上がって目立つピーク。
パラダイスヒュッテの林道からパチンコ尾根経由で登りました。
烏帽子岳方面から見た手稲西峰と手稲本峰
林道入口の駐車スペースに車が12台。片隅にやっと駐車。見ると「雪崩講習会」の旗。
パラダイスヒュッテまでの道は固く踏まれ普段靴でも歩ける。
ヒュッテには子供連れの家族が数組。歓声を上げながら遊び回っている。
その先は、踏み跡が太陽光発電まで。
あとは山スキーでラッセル。新雪の下の雪質は固く、沈み込みは足首程度。
林道の後半は、灌木が生え荒れている。
女子大回転ゴール跡に到着して、遊歩道「乙女の滝コース」の簡単な案内板。

パラダイスヒュッテ 女子大回転ゴール跡

ここから林間歩きになり、左の谷へ。前半は歩き易い広がり。
谷が狭く、歩く難くなって斜面トラバース。さらに狭くなった所に滝。
半分雪に埋まっており、つぼ足でスキーを持って乗り越え。スノーシューは履いたまま通過。
通過後は谷底歩きで、間もなく、正面にパチンコ尾根の尻尾が、白く丸い餅のように出現。
谷を外れ斜面へ上がる。この尾根の最下部は不自然に広いゲレンデ雪原。オリンピックの爪跡なのか。
一筋残る立木のそばを心掛け、雪崩を意識しつつの登り。ただし、角度的にはまだまだ緩い。
雪原の上端で海方向を振り返り。石狩湾と暑寒別山系の展望。ここまで来るだけでも価値あり。

谷 雪に埋まった滝 手稲山北壁コースを遠望

林間に入り、なるほどこれがパチンコ尾根。
林相が原始林と、人工林や乱伐放置林の中間。立木の太さがほどほど。間隔もほどほど。
原始林のような広々感はないが、上級者なら、木の間をぬっての滑降も楽しめそう。パチンコ玉の気分。
ここまで上がってもラッセルは浅く足首程度。ジグを切って高度を稼ぐ。汗を掻き、本日の頑張りどころ。
やがて尾根は狭くなりジグが切りずらく。
でも両サイドは切り立ってはおらず、尾根自体の斜度もいくらかは緩くなる。
空は晴れ上がり、周囲の見通しも好転、この先のルートも見えて来て、それなり順調。
登り切って、斜度が緩くなるにつれ、斜面は大きく広がり、北からの尾根と合流。そのまま稜線へ。
このへんから、風が強く。南風ながら、体熱が奪われ、急に寒くなる。

稜線に上がり、南方向の見晴らし、烏帽子岳など。進行方向には目指すピークが三角形に立上っている。
稜線歩きの途中で、手稲山からのスキーヤーと遭遇、慣れた感じで林間急斜面へ飛び込んで行った。
ピーク西斜面到着。スキーを脱ぎカンジキに履き替えて、急斜面に取付き。
斜度的には限界ギリギリを何とか30m登ったところで、ダケカンバの幹に王子緑化の林班界標識。
よくぞここまで、林業関係者はすごい。
さらに高度10mくらいで倒木が前進を阻む。腕力で身体を持ちあげ、倒木の先を見てガクゼン。
その先には岩崖がそびえたって、これはとても無理。

手稲西峰(左奥は手稲山頂)

一旦下って、スキールートを辿り、ピーク北斜面をトラバース。良く踏まれ、つぼ足でも沈まない。
それどころか、固すぎてカンジキの刃が無ければ恐怖を感じるくらい。
相当に大きく東に振られて、手稲山とのコル。ここも景色良好。
西峰へは、空間が開けたルートにスキー靴のつぼ足らしき足跡が1人分。
空間が開けているのは、雪庇が南へ発達しているため。
足跡は北寄りに立木の端を歩いている。そのラッセル跡をありがたく拝借。
取付きには緩やかな斜度。それが上がるほどに段々ときつく。最後は目の前に立ち上がるような急斜面。
ここを登り切ると、その先は背の低い樹木がパラパラの狭い台地。山頂に到着。

手稲西峰山頂へ登りの稜線 手稲西峰山頂

展望は360度、市街地、砥石、百松、烏帽子、定天、白井、朝里など一望。本日、晴れて良かった。
ただし、確認できたのは無意根山、札幌岳まで、羊蹄山、余市岳は雲の中。
下りのカンジキは順調で、スキーのデポ場所へ。
ところが、スキーに履き替えてからが大変。
靴は安物ビーンブーツまがい。底が固いので登りは楽。
下りになると、靴の中で足が踊り、コントロールがきかない。
斜面の下り、スキーは手で引く(引かれる)羽目になりました。

出発8:15 ゴール跡8:50 滝9:00 尾根9:10 稜線10:15  (西斜面ロス20分) 東斜面11:00 山頂11:15 帰着13:10
手稲西峰の風景写真

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