三角点「片岩」の記録    100404

札幌岳から東へ延びる尾根の上、定山湖の手前の肩にある三角点の山。
豊平峡ダムから林道経由、南斜面を登りました。

豊平峡ダム観光は冬期閉鎖でゲートも閉鎖。ゲート前、除雪の雪押し場所に駐車。
除雪されたダム管理道路を歩く。路面はアイスバーンに薄雪。
トンネルにさしかかり、入口付近はスケートリンク。薄い雪がこの危険地帯を覆い隠し、油断。足を取られて思いっきり転倒。
幸いリュックが衝撃を吸収で背中は無事。ただその分、頭が被害増大で翌日にはムチ打ち症状発生。
トンネル内は照明点灯。心配していたヘッドランプは不要。
壁が冷え切ったせいか、屋外よりグンと寒い。でも、コンクリート路面が露出、乾いており歩行は楽。

ダムサイト到着。ダム管理の当直者は、直前にゲートを開け入って行き、施設内にいるはずだが、見わたすところ無人の静寂。
陽の当る部分は舗装面が露出。トンネル内に比べるとポカポカ陽だまりの雰囲気。
ダムサイト最奥の「豊平川右岸林道」に入り、雪上の林道歩き。
ここからただ一人カンジキ装着。他の方はスノーシュー。雪面はほぼ固雪で歩行は順調。
ダム湖の展望、すっかり干上がって、湖底斜面が露出。積雪がずり落ちかけてクラックが網目模様。
天気は良好、青空が出て、日が射して春の前触れ。

沢沿いの林道を登り、高度を上げるにつれ、枯枝を透かして展望が好転。
標高600mを越したあたりから目指す稜線が出現。なるほど肩が切り落ちている。
北斜面は稜線直下の急斜面が厳しそう。事前検討通り、林道を直進し、尾根を迂回。南斜面側へ。
尾根をかわし、林道は東へターン、進行方向に三角点「片岩」の山容が迫力。南斜面も厳しそう。なお平均斜度は35度。

林道が東進から南へ方向を変えるところで林間斜面登りへ。
事前検討では、三角点の東200mから南に延びる尾根の等高線の間隔が広く登り易そう。
斜め登りを心掛け、できるだけ東方向へ寄っていく。
この斜面、2万5千地図の等高線では読み取れない谷が入っており、トラバース向きではない。
自然と高度が上がって来る。
標高840mで水平な林道が出現。これを利用し僅かに東進するが、道はすぐに谷沿いに落ち込み。
それからはジグザグを取りながら登高一筋に切り替え。
斜面の微妙な緩急に合わせ、直登と斜高、雪面にカンジキを蹴り込み足場を確保。汗が吹き出し、頑張りどころ。
何とか登り切って、稜線直下の棚に出る。それなりの広さがあり一息。

稜線を西方向へ戻ってちょっとした広場が三角点頂上。
北斜面は雪庇状に切り上り、疎らな木立の間から展望良好。北方面、余市、朝里、白井、定天、迷沢、烏帽子、百松などくっきり。
南方面は棚に生えている木立のせいで展望はあまり良くない。狭薄、ホロホロ、徳舜、蓬莱など枝を透かして。
西方向、羊蹄もうっすら確認できました。


出発7:40 ダムサイト8:15 林道から林間9:45  山頂10:30 下山10:55 林間から林道11:15 ダムサイト12:20(昼食20) 帰着 13:25

下山時、トンネルを出たところで観光目的らしき一団とすれ違い。街を歩く服装。
駐車場所に戻って札幌岳登山の車数台。我々の後から来てもう下山完了のパーティあり。
帰りの温泉は「山水」。登山帰りの定山渓では、費用対効果で、ベストの選択だと思います。

三角点「片岩」の雪景色
札幌山歩 市内の山歩 道内の山歩 百山歩地図 札幌みちあるき

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