三角点「一ノ沢」の記録    100411


定山渓温泉の南に広がる山地の一角。定山渓入口の錦トンネル上にも尾根を伸ばしているピーク。
北へ延びる尾根は、どれも見るからに厳しそう。しかも道路工事で林道への入り込み困難。
吊尾根で 奥夕日岳とつながっており、今回はそちらからアプローチしました。

豊平峡への道路脇、札幌岳登山口の前に駐車。
まずは、冷水沢林道を歩く。完全除雪で路面露出。雪解け水が轍を薄く流下。
高度を稼ぎつつの登りで標高620m。「小滝沢越林道」の標識。
その左手が沢の源頭地形で、広い伐採現場。ここからカンジキを履き、雪上を歩いて伐採された斜面を登る。

伐採現場上端から先が尾根歩き。北へ。
尾根は東側の斜度急で雪庇発達。さらに、時折、伐採による裸斜面あり。厳冬期なら踏み抜き注意。
もう春山に近く、雪は固まって安定も、安易に雪庇跡には乗らず、林間歩きを心掛け。
春の林間は別の意味の踏み抜き注意。埋もれた笹の固まり、灌木、倒木などが原因。
重大事故にはならないが、疲労が蓄積される。

712mPを通過、下ってその先、標高660mの曲がり角は要注意、直進すると夕日の沢に下っている。
曲がり角の先、尾根はどんどん広くなり、コル通過。奥夕日岳南斜面トラバースを意識して左気味に針路。
奥夕日南斜面にかかりトラバース開始。本日一番の体力消耗場所。
水平歩きを試みるも障害多数。雪解けが進み、木の周囲は地面露出。笹の濃いところも雪消滅。倒木が前を塞ぐ。
どうしても登り気味に。ところが、これが幸いして沢地形の通過に都合いい場所まで高度を上げていた。

沢地形を通過して、あとは下ったり上ったりでトータル水平のトラバース。
斜度が緩くなりトラバースが楽になるころ、標高649m最低コルへの直進ルートを外れ、一旦北へ。
奥夕日岳の東、標高670mの緩いピークに立つと、北斜面が切り立ち、木の枝を透しての展望良好。
錦トンネルと白糸トンネルの間の谷が一望で、目指す三角点「一ノ沢」が迫力。
その向こうには余市、定天、烏帽子など。

この先尾根歩きは、南斜面の斜度緩く、安定歩行。北斜面の断崖には近づかない。
どうなることかと心配していた部分は、快適な林間歩き。本日の収穫。
尾根が細くなるのは最終盤。小さな谷地形の中を登り切ってニセピーク。
そのニセピークからが細尾根。左右共に切り立って、ここは慎重に。ただ、木立がしっかりあり、不安はない。
想定していたより順調な山行で、随分と早い時間での登頂。
山頂に三角点の痕跡はなし。国道方面へ下る尾根は歩くに問題なさそう。次回はこちらから。
枝を透かしての展望は、並河、中、無意根、余市、定天、烏帽子、砥石、藤野の山。
時間的に余裕が出来、帰路は 奥夕日岳 に登ることとなりました。

出発7:45 林道から雪上8:25 トラバース開始9:25 三角点「一ノ沢」山頂10:25 下山10:40 奥夕日岳山頂11:25 下山11:45 雪上から林道12:45 帰着 13:15

札幌山歩 市内の山歩 道内の山歩 百山歩地図 札幌みちあるき

砥石山
三角点「一ノ沢」より砥石山

藤野の山
三角点「一ノ沢」より藤野の山

定山渓天狗岳
三角点「一ノ沢」より定山渓天狗岳

札幌岳
三角点「一ノ沢」より 札幌岳

標高660mの曲がり角から見る奥夕日岳
 標高660mの曲がり角から見る奥夕日岳

奥夕日岳の東、標高670mの緩いピークから見る「一ノ沢」
奥夕日岳の東、標高670mの緩いピークから見る「一ノ沢」

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