豊羽鉱山の南、美比内山から長尾山へ連なる稜線上、三角点「大沼」の山。
山スキーのゲレンデ向きで人気も、スノーモービルの騒音と排気ガス公害に要注意。
道々95号線は鉱山の手前1.5kmで通行止め。名目は道路損壊。
道路は、歩いてみたが、それらしき場所なし。管理上の都合での処置か。
豊羽小中学校廃校跡までは2km、道路脇の土手を登って体育館の横へ。
先行パーティは1組3人。シュプールは大江の沢川を遡っている。
下山後、Mさんが会っており、大沼山から千尺高地経由で周回のコースとのこと。
どうも沢コースの方が一般的らしい。次回の宿題。
学校からの尾根は、26日の暖気で固まった雪の上に、10cmのモナカ雪が乗っかっている。
しばらくはつぼ足で直登。途中、斜度急でずり下がりの部分あり。カンジキ装着、ガニ股でクリア。
下りで見下ろすと、斜面一帯、それなりの傾斜があった、と実感。
エゾ松・トド松の大木が散在し、乱伐が入らなかった様子の自然林。
先日NHK「まるごと北海道」で話題になったアカミノヤドリギを発見、目線の高さで撮影に最適。
幅の広い尾根登りで順調にニセピーク2箇所を通過。875mピークへ。
このピーク、はるか先にぐんぐん先を行く山スキー組が付けたシュプール跡をたどってトラバース。
コルに出て、馬の背の疎林を抜けると目の前に大きな壁、コース一番の要注意場所。
木立は無いが緩めの斜面を右へ大きく迂回。なお、ここを直登は、疎林ながら、やがて45度の急斜面。
沢コースはこの壁を嫌って選ばれたものか。
壁を登り切ると、様相が一変。ダケカンバの大木の群れに樹氷が付着。満開の花のよう。
斜面を花見気分でゆったり登り。斜度もきつくはない。
ただし、気分損害のスノーモービル雑音が行く手から響いてくる。せっかくの舞台が台無し。
樹林が切れ、最後、山頂は10mくらい裸急斜面。
登り切って、一気に視界が広がり、千尺高地から無意根山の壮大な景色。
遠くの山は霞み、余市岳は本峰が隠れ、直下の1380峰がモヤっている。
山頂稜線にはスノーモービルの走行跡。たどって、ダケカンバに小さな青い山頂標識。
美比内山方面の平坦地にはスノーモービルの群れ10台前後。その周囲にも、数台走り回っている。
反対方向、千尺高地側にも騒音がけたたましい。
そうこうしているうちにも、山頂を通路に使い、騒音を立て東へ西へ通過して行く。
せっかくの登頂も、展望も、少々興ざめで残念。
下るころ、モヤは除々に改良、途中のゲレンデ斜面では定山渓天狗山がくっきり。
なお、山スキー組はモナカ雪のため、滑走で苦戦したとのこと、パウダーなら最高の斜面なのですが。