大沼山の記録    100307


豊羽鉱山の南、美比内山から長尾山へ連なる稜線上、三角点「大沼」の山。
山スキーのゲレンデ向きで人気も、スノーモービルの騒音と排気ガス公害に要注意。
道々95号線は鉱山の手前1.5kmで通行止め。名目は道路損壊。
道路は、歩いてみたが、それらしき場所なし。管理上の都合での処置か。
豊羽小中学校廃校跡までは2km、道路脇の土手を登って体育館の横へ。

先行パーティは1組3人。シュプールは大江の沢川を遡っている。
下山後、Mさんが会っており、大沼山から千尺高地経由で周回のコースとのこと。
どうも沢コースの方が一般的らしい。次回の宿題。
学校からの尾根は、26日の暖気で固まった雪の上に、10cmのモナカ雪が乗っかっている。
しばらくはつぼ足で直登。途中、斜度急でずり下がりの部分あり。カンジキ装着、ガニ股でクリア。
下りで見下ろすと、斜面一帯、それなりの傾斜があった、と実感。

エゾ松・トド松の大木が散在し、乱伐が入らなかった様子の自然林。
先日NHK「まるごと北海道」で話題になったアカミノヤドリギを発見、目線の高さで撮影に最適。
幅の広い尾根登りで順調にニセピーク2箇所を通過。875mピークへ。
このピーク、はるか先にぐんぐん先を行く山スキー組が付けたシュプール跡をたどってトラバース。
コルに出て、馬の背の疎林を抜けると目の前に大きな壁、コース一番の要注意場所。
木立は無いが緩めの斜面を右へ大きく迂回。なお、ここを直登は、疎林ながら、やがて45度の急斜面。
沢コースはこの壁を嫌って選ばれたものか。

壁を登り切ると、様相が一変。ダケカンバの大木の群れに樹氷が付着。満開の花のよう。
斜面を花見気分でゆったり登り。斜度もきつくはない。
ただし、気分損害のスノーモービル雑音が行く手から響いてくる。せっかくの舞台が台無し。
樹林が切れ、最後、山頂は10mくらい裸急斜面。
登り切って、一気に視界が広がり、千尺高地から無意根山の壮大な景色。
遠くの山は霞み、余市岳は本峰が隠れ、直下の1380峰がモヤっている。

山頂稜線にはスノーモービルの走行跡。たどって、ダケカンバに小さな青い山頂標識。
美比内山方面の平坦地にはスノーモービルの群れ10台前後。その周囲にも、数台走り回っている。
反対方向、千尺高地側にも騒音がけたたましい。
そうこうしているうちにも、山頂を通路に使い、騒音を立て東へ西へ通過して行く。
せっかくの登頂も、展望も、少々興ざめで残念。
下るころ、モヤは除々に改良、途中のゲレンデ斜面では定山渓天狗山がくっきり。
なお、山スキー組はモナカ雪のため、滑走で苦戦したとのこと、パウダーなら最高の斜面なのですが。


出発8:05 学校横登り開始8:50 875mピーク9:55 山頂11:05 下山11:35 875mピーク12:05 学校12:35 帰着 13:00

大沼山の雪景色
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