つげ山の記録    100221


定山渓から朝里に向かう途中、国際スキー場の手前、道路の東側にある山。
春香山の定山渓登山口から林道を歩き、奥手稲沢川を渡って、北から尾根伝いに登りました。

駐車場には前日泊の車が4台。奥手稲小屋方面で、林道ラッセルは大助かり。粉雪の被りは数センチ。
本日晴天につき、雪面からの照り返しは強烈。サングラスをかけても涙が出てくる。
周囲の雪景色は、青空に映え最上級ではあるが、見回す余裕はなし、サングラスのダブル装着が良かったのか。

奥手稲沢川の流れは穏やか、長靴なら軽く歩ける。スノーブリッジもまだらで、どこからでも渡れそう。
前回 05年 は北西の尾根を登り西から山頂アプローチ。そこで今回は北尾根を登り東からの計画。
渡渉点スノーブリッジは厚く、問題なし。ただ、西に寄りすぎてしまい、支尾根が予定より1本西。
そのせいで、尾根取り付きが急斜面になって、ジグを切らないと登れない。スノーシューの方が直登しているのを横目に一汗。
登り切って、後はゆったりの極楽尾根歩き。カラ松が減り、広葉樹が増えて、冬景色も良好。

標高760mで当初予定支尾根と合流、その先進むと、枝を透かして、820m偽ピークが見えてくる。
事前検討で今回最大の難所と予想した場所。
その時、偽ピークの後の雲がピンクに変化。上空に漂う雲なら虹色は見たことがあるが、ピークのバックは初めて。
ピークに接近で、これは、急斜面の壁に、尾根が直角にぶつかっている地形と、見て取れる。
ここは右手方向に斜高して、尾根筋に上る感じで、順調にクリア。
地図での表現はないが、820m偽ピークは、裏から見ても緩く立ち上がり。

引き続き極楽尾根歩きとなるが、幅は細め。西斜面が切れ落ち、縁を歩くと景色がグレードアップ。
山頂と足下の谷、対岸の北西尾根が良く見えてくる。
さらに、白井岳から飛行場、国際スキー場の展望。なお、余市岳は白井岳の陰。
ここまで順調だったが、標高860mで、突然行く手を阻まれる。足元が雪庇状態で切れ落ち。地図にないピーク。
下りルート捜しで手間取ることになったが、右手に回って、木立のあるルートを確保。無事通過。
このピークの存在は地形的に明確。国土地理院地図に記載あってしかるべき。

難関の後、最後の林間を抜けると、一気に大空間の雪原の広がりが出現。その先の山頂の姿もすこぶる良好。
ツァーの定番コースというが、この景色ならお客さんに喜んでもらえること請け合い。
真っ更の雪原にシュプールをつけて前進。頂上が近づくと、だんだんと傾斜がついてくる。
頂上直下の真正面は、雪庇が張り出し、見るからに雪崩斜面。右へ迂回。樹木帯の中、ジグを切って登り詰め。

頂上の展望はこれまた良し。百松、烏帽子、札幌岳、狭薄、定天、無意根、ヒクタ峰。 定山渓天狗山の迫力と無意根山のツートンカラーが特筆もの。
頂上昼食が終わるころ、犬連れの単独者が到着。黒いラブラドルで7歳、元気、愛想、寡黙良し。
さらに、7人パーティが上がってきて山頂交代。ここは人気上昇の山と見ました。


出発8:15 渡渉9:20 820mピーク10:05 山頂10:55 下山11:20 820mピーク11:40 渡渉12:00 帰着12:35

つげ山の雪景色
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