△小柳の記録    100214


定山渓から豊羽鉱山へ向かう途中、道路の南側に立ち上がっている、3等三角点「小柳」の山。
湯の沢川の林道から入りました。

林道は伐採作業のため、除雪されている。
道路脇には広い駐車スペース。下山時にはスノーモービルの車で満車状態。数えてみると10台。
スノーモービルの踏み跡で、林道歩きは順調。積雪は5cm程度。
林道入口からしばらくは硫黄の臭い。どこかで温泉が湧出の気配。
木材の集積場を通過し立派な橋を渡って、湯の沢川右岸。
その先、標高560mの林道分岐でスノーモービル跡は西の林道へ。
東の林道はサラの雪原でここからラッセル。足首程度で山スキーでは苦にならない。

2万5千地図で標高604mポイントあたりにちょっとした広場。ここから林間へ。
藪木がはびこっているが、ブル道跡あり。枝沢の右岸を登っていく。
高度を稼いで行くと途中で左岸にチェンジ。傾斜がきつく頑張り所で、間もなく、この枝沢の源頭。
道跡は源頭をグルリと取り巻く尾根の上へ。見晴らしが広がって、長尾山がくっきり。
この景色は滅多に見れない。他山ならここがクライマックスの極楽尾根歩き。

尾根が頂上稜線直下斜面にぶつかって、道跡が一時不明瞭。
ジグを切って、道跡に上がり、斜面トラバースの登り坂。
道跡の明確な部分は長く続かず、沢地形の凹みに出て、林間斜面に埋没。
ここまで来ると、見上げれば稜線はすぐ。で、一旦稜線上に出ることに。

稜線に出て驚いた。グランド数面分の大きな広がり。雪原の帯が861Pとのコルあたりから延々と続いている。
その先に薄っすらと見えるのは、多分 △柳沢
東方向、山並の合間に定山渓温泉。その先、谷が広がって、札幌市街地と石狩平野。
北方向には烏帽子岳、神威岳、砥石山がくっきり。

広い雪原の真ん中を、山頂目指して前進。 雪原が切れ、大木の疎林となり、間もなく山頂が出現。そそり立っている。
西斜面は林間ながら急斜面。東斜面は木が疎らで雪庇が張り出し、雪崩斜面の様相。
稜線は幅にゆとりがないものの樹木がある。で、取り付き。
途中、斜度急につき、スキーをデポの場所。ただ、スノーシューでは登っていける。
雪面の固さは、登山靴でもおおむね浮くが、時折踏み抜き。ジャージは雪まみれ。
気がつくと定山渓天狗岳の雄姿がポッカリ。えらくカッコイイ。

山頂はちょっとした広場。見晴らしは先程の稜線のほうが上だが、眼下に大きく真白な鉱さい堆積場。
堆積場からの尾根を観察すると、こちらも良さげな雪上山歩コース。
本日は思いもかけぬ、大収穫の山行でした。


出発7:45 林道から林間 8:45 稜線 9:50 山頂 10:15 稜線から林間 10:45 林道 11:05 帰着 11:30


△小柳の雪景色
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