△峯越の記録    091220


西区と南区を隔てる稜線上、迷沢山と百松沢山の中間にある三角点の山。
西野変電所から南西に伸びる送電線伝いに登りました。

平和の滝の駐車場は除雪されておらず、手前の路肩に先客の車1台。手稲山への登山者。
手稲山へのルートは踏み跡はしっかり、ラッセル不要で順調。周囲の笹はまだ立ち上がっている。
送電線路への分岐到着。先客なし。ここからラッセル開始。
発寒川渡渉はスノーブリッジ積雪不十分、水流に勢いあり。足場を固め確実なルートを確保。

一番目の送電線鉄塔へ登る斜面も積雪不足。笹が立っており、北電点検路を辿ってラッセルするしかない。
この点検路ジグザグが短く、山スキーの方向転換が大変。大汗をかき、疲労蓄積。
なお、下りはもっと悲惨。滑走のブレーキが困難で笹に突っ込み、蔓植物に絡まって転倒の続発。疲労の極致。
そんなこんなでこの急斜面、本日の積雪状況では、スノーシューが圧倒的に有利。道具選択の難しさ。
送電線路は3本あるが最初に辿り着いたのは右の送電線路の鉄塔。
△峯越へ行くため、左の送電線路を登ろうとの目論見で、とりあえず中央の送電線路へ。
おおむね点検路を進むが、周囲の笹は埋もれる状態が多くなり、道が不明で笹の上を歩くことになってくる。
チャンスがあれば、左送電線路へ渡り込もう、とのコース取りで進んで、結果、非効率ルート。これは止むを得ない。
結局、開けた雪原に出る。地図でいうと標高520mの緩い沢の源頭部。ここを横断して左の林間へ。

目指す先には送電線の間を流れる発寒川の支流の沢。見当をつけて、林間を前進。
その沢の川岸斜面が見えてきて、向こう岸は急斜面が立っている。上流へ。
地図上で水線が切れているあたり。向こう岸の斜度が緩くなり、沢渡渉。水流は細く、渡渉にそれほどの苦労なし。
川岸斜面の登り始めは、藪と急斜度に苦労するが、そのうちに状況改善。目指す左送電線路の鉄塔が見えて来て、一安心。

左送電線路の標高570mの鉄塔に到着して、このコースの全貌が見通せる。
目標が定まり、あとはラッセルを楽しむ(耐える?)だけ。順次交替で先頭に。
雪は深くなりスノーシュー組は苦戦、脇から崩れて板の上に乗ってくる雪の重さがジワジワと効いてスタミナ消耗。
深いパウダースノーではこういう事もある。
かえって、ワカンの方が快調、雪上山歩デビューのKさん、脚力もあるが、足の抜けがスノーシューより上。
その功績大で、左送電線路の最終鉄塔到着。送電線は右へ曲がって稜線の鉄塔へ。
目指す三角点は林間を抜け、左の源頭部斜面の先。

斜面は広い雪面状態。ただ、斜度は緩めで雪崩の角度ではない。念のため間隔を大きく開けて斜めに登って稜線へ。
稜線に出て山頂はすぐ、降雪も止み、薄日が射して絶好のタイミング。
三角点の痕跡はなく、テープが2本、うち1本は相当に高く、手の届く高さの2m上。真冬のものか。
雰囲気満点で大いに満足。達成感をたっぷり頂いた登頂でした。


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手稲山南壁

百松沢山

雪に付着した結晶

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