札幌岳の記録    090809


札幌岳で最も一般的な冷水沢コースを往復しました。
早めに集合したつもりでしたが、登山口の車は既に10台。
この後も出発までに2台増加、下山時にすれ違う人数も多数。

登山口から入り、まずは冷水沢川右岸。路面に水流、湿気の道。
本日晴天につき靴が濡れそうな場所はここくらい。あと稜線上に僅か。
すぐに段丘に上がって針葉樹の人工林。
笹藪の背が低く、見通しがきき、少々涼しげ。ただし風はなし。

やがて、両岸斜面が迫って、傾斜がきつくなり、道は、丸太を組み合わせたあぶなっかしい橋を渡って左岸へ。
急傾斜の自然林、日当たりが良好、夏草が旺盛に生育。むせるような暑さ。
アップダウンを繰り返して通過。道は再度、丸太組みの橋を渡って右岸。トド松人工林の中へ。
こちらは笹や灌木のほとんど無い林床。背の低い下草もまばらで、暑苦しさは消滅。快調。
途中、枝沢を渡渉。冬期、山スキーで通過する場合に難所となる所。本日はひとまたぎ。
しばらく行って林道に出る。路面は固く踏み固められ、造材作業のトラック多数通過を推定。

人工林はさらに続き、このコースの特徴。夏の登山には、風通し良く、かえって好都合。
この状態も、枝沢を渡渉し、尾根末端を乗り越して、おしまい。自然林の斜面歩きに。
周囲には夏の花。エゾアジサイ、キツリフネ、ヤマハハコ。これより以前にはヨツバヒヨドリ、トリカブト、ガマズミ。
下流の自然林と違うところは斜面に大木が多くなり、日陰の中を歩けるところ。
そのかわり、アップダウンが多い。気がついたのは、かつて岩面のへつりだったところを迂回してある。
市民が気軽に登れる工夫は大事なことで、これには賛成。
細くなった本流をひとまたぎで渡渉して、左岸の斜面歩きになれば間もなく冷水小屋。
小屋の前、冷水沢に設置された鉄管からほとばしる沢水は、いかにも冷涼感たっぷり。
顔を洗って、うがいをて、ほっと一息、なによりの御馳走。

冷水小屋の裏からは尾根上を直登する急坂の道。
土が掘れ込んで、石がゴロゴロ、雨の日は難儀をしそう。
一旦傾斜が無くなりますが、その先が本番。目前に壁が立ちはだかる。
ここが、このコースの頑張りどころ。あせらずゆっくり一歩一歩。
この道、尾根を登り切る寸前に直登から西斜面トラバースに切り替わり。
林の中、相当な距離を水平に横切っている。
稜線に道がついていれば、風が期待できるのにと、ないものねだり。

ようやく稜線上に上がったが、期待した風はなし。両側は灌木の壁に覆われ、展望もなし。
でも斜度は緩く、見方を変えれば、極楽尾根歩きの山歩道。気温の低い時期なら爽快に楽しめそう。
足元にはオトギリソウ、アキノキリンソウ、シロバナニガナ。湿気が多いのかシダがじゅうたん。
樹木はナナカマド、ダケカンバが主体でハイマツはポツンポツン。笹藪がしぶとく最後まで顔出し。
緑のトンネル道が途切れ、空間が開けて岩の広場。その先が崖となって落ち込んで頂上広場へ。
展望は今ひとつ、狭薄山は正面にどっしりながら、雲が出て来て空沼は見えず。 明解に確認は漁岳から無意根まで。その向こう、羊蹄・恵庭は山裾が霞んで頂上は雲の中でした。


出発7:35 林道8:20 冷水小屋9:00 急坂上端9:35 山頂10:20 下山11:00 急坂上端11:40 冷水小屋12:00 林道12:45 帰着13:15

漁岳。狭薄山。

右上拡大加工(白老三山とホロホロ徳舜瞥)

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