無意根山の記録    090823


当初予定羊蹄山でしたが、雨のためグレードダウン、無意根山薄別コースを登りました。
真駒内集合時点では天候は曇、車を走らせてすぐに雨粒が落下。定山渓に近づく頃には本格的降雨。で、登山口にて車中様子見。
雨はすぐ止み、日が射して青空が出て来て、林道歩き。ゲート前出発。
この後、テラス(1220m〜1250mの台地)までは時折の小雨程度。

ゲートには車両事故により車進入禁止の掲示。でも、林道はよく整備され、通行禁止にする理由は見当たらない。
ただ、一か所、切土むき出し、崖崩れ跡のような場所あり。1m近い巨大落石が2個。
この崖は危険性高いので、せめてここまで車で入りたい。
なお、車高を高くしたジープ3台に追い抜かれ、煙の排気ガスが不愉快。進入車は有。
登山口到着。宝来小屋には「土砂崩落につき登山道通行止め19年9月」の張り紙。
登山路の崩落が放置されたまま約2年が経過している状態。

登山口からしばらくは複雑地形の道。自然林の中、笹藪を刈分けの道。時折小さな沢を通過。
そのうち山道は湿気を帯びてくる。歩く道が水の通り道も出現、長靴が欲しい状況。
泥の場所が次々で、油断すると足首まで埋まってしまう。本日の靴は非防水。選択を誤った。
顕著な沢を渡渉して湿地帯。空間が開けているが、湿原とまではいかない。
散在する針葉樹を囲んで灌木。その周囲には細く低いが笹がはびこっている。
本物の湿原「大蛇が原」はこのすぐ後、その前に厳しい渡渉があります。
木材、すのこ、丸太など並べているが、防水の効かない靴で渡ろうとすると悲惨。要注意。
「大蛇が原」は素晴らしい。開かれた空間に湿性植物。札幌市の財産。
是非とも木道を設置してもらいたいところ。

大蛇が原を過ぎると無意根尻小屋はすぐ。
外装は補修され立派になっているが、床下・土台にオレンジのキノコが張りつき、古さは隠せない。
湿気の多い道はこの先もしばらく、やがて乾燥の刈り分け道になってきて、斜度が上がって、テラスの下の壁の取付き。
壁の道はほとんど崩落。残っているのは下のほうだけ。通行止めにする理由をここで納得。
小雨が続いて、土がヌルヌルの急斜面。まともには登れない。
ロープが張っており、これを頼りに腕力で登るしかない。定天頂上直下のように初心者には危険個所。
体重を持ち上げ続けたため、翌日は上半身の筋肉痛発生です。

テラスに登って、笹藪台地の刈り分け道。溝が掘れ、歩きにくい。 手入れなしで下草が繁茂。下がよく見えない。
でもその下草、リンドウ、アキノキリンソウ、ハクサンボウフウの帯状花畑。
台地に上がって、風が強く。おまけにタイミング悪く、雨足が強くなってきた。
カッパを着ると汗が不愉快と、傘を取り出し、すぼめてさして、強くなった雨をしのぎつつ前進。
そんな安易な雨対策も、リュックのカバーの効果と相まって、体幹部が濡れることはなし。
ただ、雲の中で暗い、風音強く、ハクサンボウフウを掘り返した跡がところどころ。
ヒグマへの恐怖心で、笛をビービー鳴らしゆっくり。

豊羽方面分岐通過。こちらの整備状況も良好とはいえない。無意根山の人気凋落の徴候。
雨風は相変わらず、でも、ここまで来て撤退もシャク。傘とストックを手に、斜度の緩い笹の道を登り継続。
そのうちに、周囲が木になり、風を遮り。涸れ沢の道、足元は石がゴロゴロで少し歩きにくい。斜度は緩い。
詰めて行って、山頂部になるとハイマツの道。足元には松の落ち葉で赤い地面。ここまで来ると歩き易い。
最後は下り気味、林相も広葉樹の矮性木優勢。
稜線の南端、肩になって落ちる寸前の頂上広場到着。
雨脚は弱まったものの、視界不良。風強く。雨具を装着して早々に下山しました。


出発7:45(林道歩き)登山口9:00 大蛇が原9:45 無意根尻小屋10:00 壁取付き10:15 テラス端10:45 分岐11:00 山頂11:35
分岐12:05 無意根尻小屋13:05 登山口13:55 帰着15:05
雲が切れ崩落部から見えた定天・手稲・烏帽子・百松・神威

定天・手稲

ナガボノシロワレモコウ

エゾゴマナ・ヨツバヒヨドリ

エゾオヤマリンドウ

エゾトリカブト

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