上白壁の記録    09 05 17

  (上白壁:HP限定ニックネーム:壁状崖の白井岳北東尾根にある2つのうち上の1160mピーク)

国際スキー場のゴンドラに乗ると左手に三角形の白い壁となって立ち上がって見えるピーク。
春香山から見ると、白井岳の左手前に白い三角形が目立ちます。
前回はカンジキの故障のため 撤退。 今回は国際スキー場側から再挑戦。

スキー場は閉鎖され車進入不可能。道路脇に駐車スペース。
長靴で渡渉しようと構内に、朝里岳沢川は増水し、沢靴と雑巾のセットが正解の水量。
冬コースの渡渉地点へ、不思議と、ここだけ立派なスノーブリッジが残存。
恐る恐る渡って、登山靴に履き替え。長靴をデポ。
この後しばらくは白井岳冬コース。かすかな足跡多数。谷間のためラジオを高音量でガンガン。
最初の顕著な枝沢の手前で尾根へ。少々登って、枝沢が雪で埋っているところを対岸へ。
口が開いているところには、エゾノリュウキンカの黄色い花。

ここから本格的に尾根登り、一見大木の疎林。
でも雪面に藪木がパラパラ露出し始め。多分、夏のなれば濃い広葉樹原生林。
尾根はどんどん沢から立ち上がり、対岸に三角形に切り立つ下白壁が目立つ。
さらに登って、大きくえぐれた沢の源頭の縁に出て、目指すピークが出現。
縁を歩くには雪庇に乗らぬよう、藪の裏回りで。
ピーク下のダケカンバ林へ。ここは快適な登り。山歩気分満喫。

すぐに混交林の急斜面。雪面がまだらで登りにくい。
斜度がさらに急になると、残雪は消え藪漕ぎに。残り標高差は50m程度。
幸いにも、藪は潅木とオンコで笹が無い。常緑樹を避け、枯れ枝を頼りに腕力で体を持ち上げ稜線へ。

ピーク稜線はハイマツが占領。掻き分けてまずは東側先端。といっても足元に信頼が置けずハイマツ1本分手前まで。
ハイマツが雪に埋っていれば絶景なのにと、デジカメ撮影。
戻ってピーク見当に雪面広場あり。空間が開けて南側の展望良し。
こちらも足元に信頼が置けず、ハイマツに足を乗せての展望写真。
なにしろ、雪面の下は切り立った断崖。不安定な岩やハイマツの枝の上に乗っている可能性も有り得る。

下りは順調、停滞時間を採ったくらいで朝里岳沢川の谷へ、水流はさらに増加。
スノーブリッジ、多分あと1週間は持たない。すべり込みセーフの登頂でした。


出発7:40 スノーブリッジ7:50 (身支度後出発) 尾根取付き8:30 沢源頭9:10 山頂10:10 尾根から谷11:40 スノーブリッジ12:00
帰り道、さっぽろ湖西岸の林道のゲートが開いているところを発見。
山菜の状況、小天狗岳とのルートなど、どうなっていることかと車を乗り入れ。偵察。
道は天狗沢川の先、送電線の手前で雪に阻まれ通行不能。その手前に山菜取の車4台。
なおこの日の道々、ほとんどの林道の入口にはもれなく車。無いのはここだけ。
山菜シーズンの始まりです。


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