貂の沢林道は地図上で烏帽子岳に登っている点線との分岐のちょっと手前で路盤崩壊。ここが林道終点で、沢筋歩きに。
河原がいくらか開け、林道跡も残り、しばらく順調。標高700mで急に進行方向の谷が深くなる。
そこで、右手の二股に挟まれた尾根に取り付き。
この選択は、結果、正解。展望の尾根歩きを楽しめた。
少しばかりの急斜面を登って尾根の上、しばらくは林間斜面歩き。沈み込みが少なく、歩き易い。
ただ、沢で小雨パラパラだったのが雪に変わって少々不快。そのうち風が強くなって少々不安。
傾斜もだんだんきつくなり、リタイアも覚悟。とりあえずはキックステップを雪面に蹴り込んで、一歩一歩。
登り切って標高920m稜線端部。ほっと一息。ここでタイミング良く。陽射しが出てきた。
この後、990mピークへは細めながら、ゆとりある幅の林間稜線歩き。木の枝を透かして、烏帽子岳の姿がだんだん出てきます。
990mピークに登って、御褒美。一気に視界が広がる展開。南峰手前まで稜線上に樹木がありません。
天気も回復傾向で迫力の烏帽子岳と神威岳。自己主張の定山渓天狗岳と手稲山。各々、デジカメでパチリ。
南峰に取り付いてクラスト斜面。まずは、百松沢山からの登山者による踏み跡に合流。
最後の急斜面は、多数の踏み跡を足がかりに、勢いで登りきりました。
頂上の展望は360度さえぎるものなし。市内でも屈指の展望台。
天候が完全回復とはいかず、無意根・余市は雲の中でしたが、主だった山は確認できました。
定天・白井・つげ・奥手稲・手稲・藻岩・ワレ山・砥石山・イチャンコッペ・恵庭・空沼など。
登頂時無人でしたが、本峰から3人が渡りこみ。見ると本日は最終便の模様です。
(百松沢山本峰から砥石山)
(砥石山山麓から烏帽子岳)
(烏帽子岳から百松沢山本峰)
下りは沢まで順調。920m直下急斜面だけ慎重に、一歩一歩。
ただ、この斜面、尻滑りで通過可能な雰囲気はあります。
沢を歩いているうちはこの勢いが持続でしたが、林道歩きはつらかった。
陽射しが強くなり、照り返しと相まって汗とほてり。
足元はザラメ雪が緩んで、足首が沈み込み。カンジキの抜きが重い。
かといって、つぼ足になれば、踏み抜きが多発しそう。こういう日こそ、歩くスキーが欲しいところ。
我慢のスタミナ消耗、筋肉疲労。疲労困憊のため、帰りの運転は慎重優先。帰宅直後にバタンと昼寝。
翌日はふくらはぎに強烈な筋肉痛。歩行障害発生でした。