林道を3本横断して登っていくと、段々と斜度が上がってくる。
終盤の急斜面、藪の濃い困難箇所はスノーシューの方々が、藪木を握るなど、うまくこなして、723mピークへ。
このピーク。地熱があるのか、雪が解けて、緑の地面が露出している場所が。
そういえばすぐ近くには小金湯温泉が。岩盤の隙間から温泉熱はここまで漏れ出ているのか。
ちょっと広いピークを通過すると、目前に本峰が壁のように出現。一瞬ひるまされる。
国道から見上げる以上に、厳しそう。大丈夫なのか。でも、とりあえず、前進。
結果的には、急斜面ながらザイルを取り出すまでではなし。恐怖の場面もなし。
コルの下りはすぐ。しばらくは緩くて広い斜面を淡々とラッセル。斜面は自然林。
斜度は少しずつ上昇で、ジグザグ歩きに。藪は薄く、ルート取りが段々困難に。
時折、木から落下した雪塊がゴロゴロと雪ダルマになった跡は、圧雪されラッセルが楽で、直登。
登って、ニセピーク。肩的に斜面が狭くなった場所。
この先は稜線上の藪歩き。斜度は相変わらず急。
ここまで登ると東斜面は崖同然の斜度であることがわかります。
しかも、高樹齢のエゾ松トド松が自生。雪庇に乗ればいい写真が撮れそう。
交代のラッセルで、やっとのこと稜線の肩に到着。
樹木密生ながら、八剣山方面の景色良好。
ここから先は水平に近い尾根歩き。背の低い木立がやや濃し。
東側崖上には雪庇が発達。見かけは、開けて歩き易そう。でも騙されはしない。
木の生え方に注目しつつの歩きで三角点到着。
三角点は伐開された緩いピーク。横の立ち木の枝先には、測量の時使ったらしき木材が。
見晴らしは悪いものの、達成感をたっぷりいただいた瞬間でした。
下りは723mピークの登りを避け、コルから西斜面をトラバース。これは失敗。
雪がさらに緩くなり、ラッセルが深く。長靴の雪除けの隙間から、雪がどんどん落下。靴下がビショ濡れ。
山菜用に製作されたスパイク長靴は断熱性能なく。熱を奪われ、登り後半から発生していた指先の痛みはさらに激しく。凍傷の予感。
温泉は危険と判断して、早々に帰宅いたしました。