中山峠旧国道の記録    07 10 28

中山峠の旧国道を峠付近から薄別まで下りました。
まずは終点薄別側の調査、現国道につながっている旧国道は数メートル先で笹薮が繁茂。
車を置く場所も無く、無意根登山口に1台駐車。大事を取って定山渓トンネル出口にも1台
旧国道入口は道の駅から700mくらい手前。
ゲート前で身支度をしていると車が1台ゲートを空けて出て行きました。

道は整備良好。晴れ空の下、落葉したダケカンバの白が青い空に映えます。
展望も良好、歩き初めは東斜面の道で、木立の間から狭薄山・札幌岳がシルエット状に見えます。
道はすぐに台地の中。笹が優勢の疎林。時折小さな湿地状の場所。水面にはミズバショウの冬芽が。
展望は北西側に変化、無意根山と中岳が林間から覗けるように。
長い直線道路を曲がって少しで912m岩峰方面への林道分岐。
工事関係車両以外立入禁止の看板。路面状況から、工事は現在進行中の模様。
旧国道奥から車2台が通過。奥へ進んで、左手に山道を発見。
刈り分け良好。歩いて2・3分で、なんと『中山小屋』!!!
今迄抱いていた疑問が氷解、本日は大収穫の吉日です。

小屋の先からトンネル上まで、路面には落ち葉が散乱、車両通行量が少ない証拠。
落ち葉を踏みしめ、紅葉が散見、やがて、かつての送電線鉄塔用と思われる大きな盛土。
登って、無意根山を撮影。ダケカンバが邪魔。
その先路面の落ち葉が無くなり、トンネル用電柱が出現。
トンネル管理の車両のためか、整備良好な道を進み、トンネル入口への連絡道路分岐を通過。
さらに1本、真新しい砂利敷きの作業道分岐。通過した先はまた落ち葉の世界。
大きな落石、生い茂る雑草、水溜りに泥の路面、崩れたガードロープ。
忘れられた旧国道の情緒・雰囲気がたっぷり。
しばらくは東斜面。豊平峡の紅葉風景を上から堪能できる絶好ポイントもあり。

尾根上のコルを乗り越す地点から西斜面。遥か下方、木立の隙間に現国道がチラチラで自動車の音。
景色は良好。紅葉の間から、無意根山・中岳・並河岳・喜茂別岳の眺望。
ここから道は現国道より大きく離れ、紅葉の静かな世界へ。
特に黄色一色の場面が見事。デジカメなのでシャッターはどんどん押せます。
やがて、654m分岐。いくらか車両の通行がありそうな林道が現国道方面へ下っています。

これから先、果たしてどこまで下れるのか、未知の世界へ、少々不安。
駄目と判れば、引き返しで、トンネル連絡道路まで登り返しを覚悟。
気持ちに反し、紅葉はさらに見事。鹿の足跡がところどころ。山歩に最適で再訪希望。
一旦現国道を見下ろせる尾根上へ。
大きな切り土斜面の横を車が次々と通過するところが見て取れます。
この後沢地形の奥へ、さらに沢地形は3箇所。道は苔むして風格が出ている石組みの擁壁の上。
早春の花の季節を想像すると雰囲気はさらに良し。

下っていよいよ薄別川に接近。再度現国道が下方に。
しかし、崖のような急斜面を下るのは無理。さらに下るのみ。
川面が近くなるくらいまで下ってここが森林管理車輌の終点。
川の流れが斜面に当ってカーブ。斜面を崩落。そこについていた道は消失。
崩落箇所を越すと路面には枯れたイタドリの茎が林立。その先は背の高い笹藪。
ここで時間は昼。渡渉前に腹ごしらえ。川の様相を見つつの意見交換。
笹藪の道路地形をさらに前進。もう無理のところで、玉石の石垣を降りて川岸へ。
流れの幅が広く、緩やかで、水深の浅そうな場所を見つけ渡渉。
水深は膝下。短い長靴では水浸入。長めのもので飛沫が侵入。
登山靴の方が別の場所で岩伝いを試みるも、あきらめ、靴は水の中。
この場所、沢靴が正統。長靴なら膝までのロングタイプ。ビーチサンダルでごまかし渡りも可能。

川岸から国道までの竹藪漕ぎはちょっと大変。何となく踏み跡めいたルートはあります。
ここから無意根登山口まで交通量多い国道脇を歩くのは大変。
Sさんの意見のように、白水川のほうから渡渉が有力ではないでしょうか。
温泉は定山渓「渓流荘」700円。空いていて快適でした。


ゲート前出発8:30 918m△分岐9:15 小屋9:20 トンネル分岐10:00 654m分岐10:50 林道消滅11:55 昼食12:05 渡渉12:50 駐車場13:10

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