無意根山の記録    06 09 03

迷沢山の予定でしたが、気温が高い日が続き、標高の高い山とのリクエストで無意根山に登りました。
いつものとおり、薄別の林道に入ろうとしましたが、ゲートが閉鎖されています。
看板によると、林道で路外転落事故が続き、死亡事故もあったようです。
仕方なく、豊羽の登山口に回りました。
登山口駐車場の横ににある無意根山荘は朽ち果てており、倒れても被害を受けないよう、離して車を止めました。
山荘前のグラントは建築廃材的なコンクリートガラで1mくらい盛土されています。
そこを横切って登山道に取り付きました。
初めは林間の見通しの利く尾根道で、汗は少なめにとゆっくりと登ります。
道は乾いており、いつもなら水が捌けず、ぬかるみだったような場所も乾き気味でした。
林間の山歩道も千尺高地への壁が近づくにつれ、背の高い笹が増えてきます。
壁といっても、薄別コースのテラスへの登りほどの急登ではありません。
斜面を登るにつれだんだん周りの山が見えてきます。
定山渓
天狗山
千尺高地に入ると、平地歩きのため、笹が道の両脇で塀となり視界は利きません。
ただ、目指す山頂は見えて来て、「休憩広場(教育委員会)」なる案内標識のある木陰で小休止しました。
笹原の先は沢のようにえぐれた道で石、岩、粘土が交互の足元不安定の登りです。
それでも、水がないので、比較的楽に登ることが出来ました。
沢地形が終わると、林間的な登山道で両側が切り落ちている尾根道です。
一部岩の上を歩く場所もあり、さらに、京極小沼・大沼が、木の葉の間から見えてきます。
あの沼へは、草が枯れ、水量が落ちた晩秋には行きたいものと、斜め上からの写真を撮りました。
沼への斜面は低い下草で覆われており、沼へ下る踏み跡を探しましたが、はっきりしたものはありませんでした。
道は一旦、稜線の肩の直下で、豊羽側から薄別側に回り込みますが、笹の背も低くなり展望が開けます。
やがてテラスが見えてきて、薄別からの合流点になり、道はまた沢地形となります。
今度は粘土露出が少なく、石がごろごろの足元を登って行くと、だんだんと両側に潅木とハイマツが被ってきます。
山頂部分の稜線はハイマツ廊下状態で展望が利かず、先を急いで進みます。
ハイマツを抜け、やれやれと潅木帯を少々登って頂上です。
展望はほぼ360度、余市岳から空沼岳、羊蹄山、ニセコ、岩内湾、積丹まで見渡せました。
天気は晴れているのですが、周りにはあちこち雲の散らばり、日陰となっている山もあります。
特に空沼岳には濃い色の雲がかかり、山頂部分が煙っているように見えました。
この日の札幌は晴れているのに、あちこちで突然激しいにわか雨が降ったということで、空沼もその雨だったのでしょう。
先客は1名、薄別からでしたが、下るころには、後から続々と到着しておりました。
ほとんどが、薄別のゲートから5kmの林道を歩いてきたようで、この日の豊羽コースは我々以外は単独者2名のみでした。
昼食の後、中岳方向への踏み跡をたどり、北大のケルンのある広場から中岳の写真を撮りました。
その先も踏み跡が続いており、どちらへつながっているのか山上談義いたしました。
下りでは、合流点までは登山者と擦れ違ったのですが、その先は誰にも会いませんでした。
豊羽コースは世間から忘れられてしまったようです。
帰りの温泉は「山水」回数券を買い、500円で混雑もなくゆっくり入れました。
ここの露天風呂は建前混浴ですが、女性専用露天風呂が別にあり実質は男性専用でした。
ところが、今回、初めて女性客がおりました。
バスタオルを巻いているというより、タオル生地のワンピースを着ているようなスタイルで、同伴男性にしっかりガードされております。
それでも、居心地が悪いのか、早々に引揚げていきました


山歩開始     08:05
休憩広場     09:53
山頂到着     11:32
下山開始     12:15
山歩終了     15:09



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