小白山の報告 06 03 12
定山渓薄別の無意根山登山口の看板のあるところに車を置きました。
我々以外は1台(単独)でした。
ARさんの話では無意根山と長尾山のコースが合流するあたりでビバークとヘリコプター救出の遭難騒ぎがあって以来、人が全然来なくなったそうです。
私は林道用に歩くスキーを履き、斜面用に和カンジキを背負いました。
同行の方は登りスノーシュー下りアルミ輪カンジキの方が2人、スノーシューのみ1人、アルミ輪カンジキのみ1人、山スキー1人でした。
夏には車で走り抜ける小川沿いの宝来林道を延々と歩きました。
なお、小白山は小川と白水川の間にあります。
景色が変化に富んでおり、森の中をショートカットしたりで、飽きることはありませんでした。
順調に歩いたのですが、GPSの電池がダウンしたこともあり、旧宝来小屋を大幅に通り越し、現在の宝来小屋近くまで来てしまいました。
大きな沢のところで地図確認をしてそれと気がつき少々引き返してから川を渡りました。
ただ、山スキーの方は、対岸の木の濃い斜面を見てでしょうか、渡る直前で引返し単独で帰りました。
GPSは胸のポケットに入れて暖め、電池を復活させたので方向はわかります。
対岸の段丘状の斜面直下でスキーをカンジキに履き替え、後はTさんのラッセル跡を登りました。
地図上では急斜面が連続の場所ですが小さな尾根が読み取れ、それと思われる斜面に取り付きました。
雪は湿気があり多少固めですが20〜50cmくらいは埋まります。
交代でラッセルして小尾根を登りきり、小尾根が主稜線にぶつかる開けたコルに出ました。
その先は緩い林間稜線を国道方面へ戻る方向へ歩き、稜線が狭くなって、やや登ったところが小白山山頂です。
白樺の若木に山頂標識が木ねじで止められています。
よく見かける峰風氏の作品ではなく、ごくシンプルなものでした。
山頂は林間の割に風が強く、写真撮影だけですぐ国道方面へ稜線を降りました。
落着ける風景の場所の風下斜面で昼食タイムを取りました。
下りは当初登りにと考えていた、沼を取り囲む尾根を沼側のトラバース的に下りました。
でも、最後の下りは沼側を大回りせず、小川側の急斜面を直降下しました。
足を踏み出すと、カンジキごと雪の中に勢いよく深く食い込んで、その感触が良く、楽しい下りでした。
小川はあちこち開いており、ただ雪の上よりはと、倒木の上に雪が積もった自然の橋の上を歩きました。
私が最後でしたが、その橋へと渡るスノーブリッジを踏み抜いてしまいました。
といっても、落ちた深さは腰のあたり、雪の上で濡れることもなく、簡単に戻れました。
林道の下りは、履き替えに時間がかかりましたが、カンジキを歩くスキーに替えました。
山スキーのように滑りが安定しておらず、そんなに楽をさせてはもらえませんでした。
足元がグラグラするので踏ん張るため足の裏の筋肉が痛くなります。
平らな所でちょっと油断すると2回も転んでしまいました。1回は立ち止まっている時でした。
結局、追い抜いたのは1人でした。
今回の山にはスノーシューが最適だったようです。
帰りはおすすめの温泉「山水」600円でしたが、朝日新聞に紹介記事が載ったせいでしょうか、以前より日帰り客が増えたようです。
それでも、余裕のある状態でした。
宝来林道出発 8:05
宝来小屋付近引返し 10:05
小白山山頂 11:35
宝来林道帰着 13:40