二つ森 の記録    170423


仁木町と倶知安町の境にある山。
倶知安町の倶登山川に沿う林道を歩き林間尾根の雪上歩きで登りました。

舗装道路から未舗装道路へ入り、400mで道路上に積雪。路側に駐車し、カンジキを履いて出発。
この道路の脇には民家の残骸があり、送電線路との交差場所にあるゲートの手前までは一般道路と推測。
駐車場所から先の路面上に積雪の無い場所が数多くあり、カンジキ歩きは大変
一人だけカンジキで、他の方はピン付長靴。本日は頂上までカンジキの必要が無かった。
カンジキの脱着が面倒なので、林道を外れ路外の積雪の有る部分を歩く。

歩き出してすぐクマの足跡。昨夜から今朝にかけてのもの、複数の足跡が入り乱れており、さらに大きさも違う。
林道周囲の沢の水たまりには新緑が芽生えており、川岸などの植物を食べるために、複数の個体が歩き回っているらしい。
人里から1km程度しか離れておらず、クマも食料確保のためには危険を冒している様子。
なお、林道を奥に進むと足跡は途切れ、山中に入ってからは、足跡を見かけることは無かった。

周囲の水辺、にはミズバショウ、エゾノリュウキンカの花が咲いている
冬眠から目覚めて蛙が泳ぎ卵を産み付けており、エゾサンショウウオの卵もあった。
未舗装道路3kmのところに巨大な砂防ダムがあり広い湿地を作っている
こちらにもミズバショウなど、さらに蛙の鳴き声がにぎやかに聞こえる。

送電線の下を過ぎ、地図に標高321mとある地点の先から、林間尾根取り付き。
この標高では積雪はまだら模様。笹の上をカンジキで踏んで通過する場面が数箇所。
少し標高を上げるとすぐに積雪は厚くなる。後はは標高差250m水平距離1000mの極楽尾根歩き。
斜度も登り易く、キックステップを蹴りこむ場面は僅か、枯れ枝を透かして両側の尾根斜面雪景色を展望。

一旦台地に上がって、樹木が段々疎らになり、展望が向上、進行方向に二つ森の頂上が姿を現す。
気持ちのいい、高原疎林風景の中を進んで、頂上斜面に取付き。
頂上斜面もさほど厳しい傾斜は無く、順調に登高。
高度を上げるにつれ、三角山など周辺の山々、羊蹄山、ニセコの山々積丹半島など遠くの山々、が見えて来る。

高木が減り潅木に移行すると頂上は近い。
最後は樹木の無い雪面となるが、斜度はきつくなく、標高差10m程度、不安を感じることはない。
頂上に上がり、一段高いため、雪が解け笹薮となっている場所がある。
三角点はその中央、土中に埋もれ、表面だけが出ていた。
普段見る標石より一回り大きく、相当に古そう。

頂上の展望は見事に360度。羊蹄山、昆布岳、ニセコ積丹の山々、赤井川盆地、日本海、余市岳、無意根山、三角山、ホロホロ徳舜別、尻別岳。
下山するのが惜しい気持ちになるほどでした。

出発8:50 林道から尾根10:10 山頂11:20 下山11:50 尾根から林道12:20 帰着13:30
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