風不死岳(楓沢) の記録    171008


苔の洞門のような風景の楓沢の谷を遡り風不死岳山頂、北尾根コースを周回縦走しました。

国道が楓沢を渡るのは紋別橋。
その近辺に駐車に適したスペースはなく、路肩駐車が数台見られた。今回はモーラップ樽前荘前に駐車。
そこから楓沢まで約1.7km歩くが、国道脇の歩道を歩くのは僅か。
すぐに、国道とは木立で隔てられ、並行している舗装の道となり、散策気分で歩ける。
その散策道にも、国道の紋別橋と並行する小さな橋があり、そこから楓沢へ降りる。

沢は広い砂地で倒木がなければ歩き易い。倒木の数は許容限度内。
谷の幅が狭くなると倒木は、頭上で両岸をまたぎ、谷の中に倒れ込んで来ない。
テレビ放映の影響なのか人気は高く、家族連れも歩いている。
歩いてまもなく苔の岩肌が現れ、その後しばらくは苔の洞門のような風景の中を歩く。

砂地の平坦歩きが多いが、岩の重なりの乗り越え、背の高さの段差を登る場所が時折あり、腕力が必要。
この谷を通じて、障害物突破に腕力を酷使したため、翌日以降に腕の筋肉痛が発生した。
段差の場所には枯れ木が立てかけられ、助けられる。ツアーが入っているものと推測。
小学4年の女の子がアスレチック気分で楽しげに突破し、親がその後を追いかけててくる。
下の谷の標高340mで高巻く場所。二股を左の沢に入ってから林間の薄い藪を高巻いて、右の本流に戻る。

第一の谷は標高420mの絶壁で中断。高巻くため一旦左手の斜面を登り、枝沢に入る。
この上の谷へ至る高巻きルートにはテープが短い間隔で付き、GPSに頼ることなく進める。
藪は薄くで背が低く、潅木・下草が歩きの邪魔だと気になることはない。踏み跡も明瞭な所が多い。
小さな枝沢を数本横断し、楓沢の上の谷へ降りることが出来る。
上の谷は下に比べると幅も深さも規模が小さくなるが、それはそれで楽しめる歩き。

標高が上がると谷がどんどん浅くなるが、歩く環境は良好で、標高520mの二股を左へ。
テープを頼りに浅い沢型を進み、やがて、平地を歩くことになるが、樹木は薄く、下草は地表にへばりつく感じ。
踏み跡をたどり、やがて樹木の疎らな開けた空間の荒地に出て、登山道を目指し歩くことになる。
谷の終盤からここまでの様相は、高山帯の沢登りで、源頭から高地帯に至る景色の変化に似ている。貴重なコースと感想。
登山道手前で一旦休憩し、開放感と展望を楽しむ。
樽前山、風不死岳の紅葉風景が目の前に広がり、後ろには支笏湖の湖面の向こうに紋別岳の青い山影。

開けた空間のどこでも歩ける地面に薄くついた踏み跡をたどって、登山道に合流。
この後の風不死岳への登りと北尾根の下りは 2012年6月 と同じルート。人気は高く、登山者は多い。
今回は10月なので花はほとんど無いが、紅葉が楽しめる。
なお急な岩場の登りの途中で、テントウムシの群れが岩の表面一面を覆っている場面に遭遇。少々不気味だった。

頂上にやっと到着し、疲労困憊、最近の体力の衰えを実感。
頂上はそれほど広くなく、20人近い登山者で満員状態。
そのうち、我々より北尾根へ下ったのは2組。その後すぐにがら空き状態となる。
山頂から下りだしてすぐ、霧の中、山頂方向から「長かった」の叫び声。同感。

北尾根への下りでは、しばらくは急峻で険しく、気が抜けない道。全身運動で疲労に追い打ち。
傾斜が緩くなってから、気持ちに余裕が出てきて、周囲の紅葉に目が行き。今が紅葉の最盛期。
ロングルートを歩き切り、じわじわと達成感・満足観が沸いてくる。

北尾根駐車場に到着してみると、4台の車が残っておりました。

出発8:45 楓沢9:05 下の谷終点10:20 楓沢から枝沢11:05 登山路に合流11:40  旧風不死岳登山口看板跡地12:25 山頂14:00 下山14:20 北尾根帰着15:55
   楓沢コースの風景写真
   風不死岳(通常コース)の風景写真
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