鳥越山 の記録    170409


樺戸山地、隈根尻山の南東にある668.5mの山。
低山ながら展望良好ということで、札的川の林道から雪上歩きで登りました。

国道275号線を左折、JR札的駅の横の踏切を渡り、札的内川に沿う道路を奥へ進む。
除雪終点は橋の手前の最終民家。路上・路側に駐車して出発。
橋を渡り、札的内川右岸の除雪されていない道路を800m遡る。
足元はアルミ輪カンジキ。雪面はつぼ足でも良いくらいの固さで順調。

800mで、右に林道入口。
地図では、林道は鳥越山の南東尾根に標高270mで一旦上がってから晩生内川の林道に下ってる。
この林道を辿って、南東尾根上のコルに出て、コルからは林間に入りひたすら尾根登り。
まずは傾斜緩めの林間尾根登り。枯れ枝を透かして左右に山と平野の風景。環境良好。

標高310mから420mまでの急傾斜の場面にさしかかり、積雪が残り少なく、まばらに解けて、登り難い。
斜面の下部は谷底まで雪面が続いており、滑落したらどうなるのかと、恐怖。
特に、スノーシューの方が大いに苦労。つぼ足になって登る方も。
笹は立ち上がっておらず、藪漕ぎは対象は主にイヌガヤ。
倒れている笹の茎で足を滑らすのがやっかい。特に下りは要注意。
その点、ワカンは爪が効いて安定。
なお、登りの途中で熊の体臭が残っている場所あり。東側の急斜面へ逃げた跡が。

斜度がいくらか緩くなり、樹木の少ない開けた稜線に出て一息。眼下の展望を楽しむ余裕が出て来る。
ここから480mピークまでは、周囲の空間が開け展望良好で、斜度もそれなりのある気分の良い楽しめる登り。
480mピークの先は緩やかなうねりの台地から広い緩斜面でダケカンバの林間歩きで、ぜいたくな散歩気分になれる好環境。

最後、頂上部は標高差40mながらも、尖って急峻な印象。
東側の急角度の稜線を登って、左手南斜面は全層雪崩で笹原が出ている急斜面。
右手北斜面も、樹木がまばらで、雪崩れてはいないが、転べば滑落しそうな急斜面。
気温が上がり、雪が軟化しているため足が食い込み安心感があるが、クラストしていたら怖いルート。
その場合は北斜面をトラバースして、西側のコルからの登るのが安全と見た。

細長い頂上に上がって、標識や三角点の目印などは無し。
展望は良好で、浦臼山へ連なる山系から石狩平野、石狩川、三角山の山並までの大パノラマ。
平野の向こうには夕張山地が広がり、遠くに十勝山脈・芦別岳・夕張岳らしき白い山々も薄く確認。

帰路では標高279mの三角点「炭鉱跡」に立ち寄り。
Iさんの情報では、今回歩いた林道の奥に、かつて炭鉱があった、とのことでした。

出発8:30 林道から尾根9:55 480mピーク11:00 山頂11:40 下山12:00 480mピーク直下12:30 △炭鉱跡13:20 帰着14:15
   風景写真
報告へ
札幌山歩 市内の山歩 道内の山歩 百山歩地図 札幌みちあるき
inserted by FC2 system