無意根山 の記録    171001


宝来小屋まで正規の林道ゲートは2ヶ所。両方とも施錠されていなかった。
登山者の出足は遅く、直前に出発の十名を超えるパーティはあったが、その前には単独者が1名のみ。
後続者は多く、30名くらいはいた。無意根山は人気が高い。

天候は晴れ、気温は低めで、歩くには快適。上着なし長袖シャツだけで、汗ばむ程度。
紅葉は始まっており、標高が上がり、無意根尻小屋のあたり標高1000mで盛りとなっている。
さらに標高が上がり1200mのテラスでは枯葉が目立ち始め、頂上部ではもう枯れ落ちている木が多い。
なお、山頂部には昨夜の降雪が木陰に薄く残っていた。

大蛇ヶ原までの道は普通の登山道のレベルだが、水たまりや泥でぬかるんだ場所が多い。
木道が要所に敷設されてはいるが、泥が跳ね長靴が欲しくなる。
大蛇ヶ原の直前に渡渉補助のため、鉄パイプと梯子で組んだの簡易な橋が大小2ヶ所設置されている。
奥の方の深そうな沢水でも腰以下の水深だが、梯子の上は歩き難くおっかなびっくり渡る。

小屋からテラスと呼ばれる1200mの台地の間は、以前のコースが危険ということで付け替えられている。
国土地理院の地図に残っているルートは、テラス東側の急斜面を登るコースで、現在廃道。
その急斜面部分が 2009年に登った時には土砂崩れのため、危険な状態となっていた。
その後、通行禁止となっていた時期もあったが新しいルートが付けられたのだが、
そこを歩こうと 2013年春に登った時には登山道が残雪に埋もれ、たどることは出来なかった。
   

そのため、今回初めて歩く訳だが、道はまず、小屋の横の急斜面に付けられた梯子登りから始まる。
その後一旦南方降雨へアップダウンの道となり、テラスから南方向へ下っている尾根の先端に近い部分の直下へ。
そこから尾根上に出るために、急斜面に梯子が連続して設置してあり、本日一番の難関。
梯子を登りきると尾根上のへ笹を刈り分けた道に出る。
ある程度斜度はあるが登りやすい道となり高度を稼いでテラス上に。
テラス上は平坦で歩き易い道。以前の道との合流点はは笹が被り全然目立たなくなっていた。

山頂直下の斜面の登りはトラバースの付け方が緩やか。
笹が低くなり、展望が部分的に開けて、路面は若干厳しいが楽しめる登りとなる。
頂上稜線に続く長い登りの部分は大きな石がごろごろと登り難い。
頂上台地上の稜線に上がってハイマツトンネルの中。今度はハイマツの根が地表を縦横で歩きを阻害。
頂上標識は台地の中央にあるが、広場なく、見晴し悪く、標識がダケカンバに付けられ、頂上らしくない風情。

さらに250m進んだところが三角点広場、空間がひらけ、こちらはいかにも頂上の赴き。
周囲に樹木がなく、本日は晴天、ほぼ360度の展望良好。
三角点の先さらに奥へ進むと、頂上台地の肩の広場で中岳の展望が迫力。
こちらのほうが広く、収容人数多数。大パーティ向き。

下りでは、梯子の下りが難所。後向きで横木に手をかけるほど垂直でもなく、前向きで下るが。
前向きで下りようと、横木を踏みつつは不安定で歩き難い。
それと、山頂に近い部分の石がゴロゴロの下りも神経をすり減らすところ。
大蛇ヶ原の下の梯子で作った橋を渡り終え、登山口までの道、散策路に比べればきつい登山道なのですが、
ほっとする、歩き易い道に感じつつ、下りました。

出発8:05 無意根尻小屋9:00 テラス端9:50 山頂10:45 三角点10:50 下山11:15 テラス端12:00 無意根尻小屋12:40 帰着13:30
   無意根の紅葉風景写真
   無意根の展望写真
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