稀府岳 の記録    141123


伊達市にある702.2mの山。紋別岳と室蘭岳山塊にはさまれている。
最近登山道が出来たということで登りました。

登山口の駐車スペースは3台が限度。先客の車1台。道路路肩に1台。
先行は単独者2名、知名度の低い山なのかと思ったが、それは間違い。
後続の登山者は次々と登って来て、ゆっくりスタートのファンが多い。
あるいは、早朝組はもう帰宅してしまったものか。

登山口の先にも民家はあり、砂利道は生活道路。
それが途切れると、路面には年季の入った雨裂で、石がゴロゴロ。
道の脇には見慣れない松の大木。
多分、クロマツ、多分、故郷から苗木を持ち込んだ。あるいは二世。
すぐに、周囲が背が高く手強そうな笹に囲まれた林道跡になり。
その次はドドマツの密集人工林。日光が地面に届かず下草なし。入口には、放置の廃車2台。
密集林の先は大木のトドマツの一団。多分、手入れ行き届きの結果。

人工林が消え、しばらくは谷底の道、流水が笹の成長を阻んだ一筋を利用。
周囲の笹は背が低く、樹木は落葉の天然林で見通し良好。
まだか、まだかと道は長いが、テープと案内標識はしっかりなので安心。
沢底の道の終点にも案内標識。右側の斜面を登る道へ。
けっこうな急勾配で、黒土がつるつる、滑り易い。
慎重にゆっくり時間をかけるところ。ブロックが埋め込まれるなど各種の配慮、これには感謝。

稜線への出口は劇的な変化。天然樹木林が途切れ、空間が開ける。
樹木は少なく、高山性潅木の塊が西斜面に散開。東斜面は雪崩の巣か。
笹も、チシマザサからミヤコザサに変化では、と思うが確証はなし。
展望が一気に開け、室蘭から伊達の海岸線。街並と港と発電所の煙突。
その先、海を挟んで、薄っすらだが渡島半島の山々。横津岳からぐるっと噴火湾を囲む。
真正面の駒が岳が目立つ、右に目を移すと、遠く、一つだけ雪化粧しているのは多分狩場山。
さらに右は有珠山・昭和新山。洞爺湖の湖面は一部しか見えないが、鮮やかな青。

この後、頂上までは展望を楽しみながらの尾根歩き。
ただし、左側はミヤマハンノキなど潅木が並び、海岸線の展望は枯枝を透して。
そちらの展望には、道の途中に専用の「ガマ岩展望台」が用意されている。
対して右側は室蘭岳山塊が迫力の展望。室蘭の半島は逆光の下で海水面が光っている。
さらに登るにつれ、来馬岳、オロフレ山・ホロホロ山・徳舜瞥山の頂上部が見えてくる。

頂上は三角点標石の周囲にちょっとした広場。尾根の横幅が広さを制限。
見た目、穏やかな様子だが、地図によれば、西側は50m落差の絶壁のはず。覗き込む度胸は無し。
北側の展望のため、さらに奥に道が付いている。
道の先端からは有珠山・洞爺湖・羊蹄山・伊達紋別岳など見ることができました。

出発9:50 谷から斜面10:20 斜面から稜線10:45 山頂11:15 下山11:25 帰着12:20
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