雄鉾岳 の記録    141012


北海道百名山に名を連ねる標高999.3mの山。
八雲町八雲温泉の奥オボコ山の家に前泊し、そこから登りました。

前日、鈴木金物(01376-3-2221)で鍵を借り、一人500円を支払う。
店主は八雲ワンダーフォーゲルの会の会長さんと思われ、翌日小屋補修に来ていた。
沢水を汲み、洗いや湯沸しに使用、飲み水は持参。電気が無いのでランタンも持参。
前夜、鍋とビールの夕食の後、外に出て星空を鑑賞。
月が出る前の短いチャンスに恵まれ、天の川がくっきり。
翌朝は早々と出発。朝日に照らされた紅葉の尾根の上に残月が薄く。
登山口には大きく詳細な案内板、印刷して途中の道案内に使いたいくらい。

しばらくは斜面トラバースの道。足元20-30m下に銀山沢の流れ。
川岸に下って、最初の渡渉は3歩くらい。深さは足首で長靴なら平気でジャブジャブだが。
登山靴では水中へ入るのには抵抗感で、ツルツル岩に足を取られ1名転倒。
この後は沢歩きの様相のルート。でも、印がこまめに付けられ、歩く場所を見きわめる必要はない。
水量も少なく、本日はピン付非防水布靴だったが、靴下を濡らさなかった。その程度。
沢登り気分の登山ルートといったところ。でも、後半の厳しさは並ではない。
前半は長靴か地下足袋で足元を気にせず、ジャブジャブ歩けば、気分が良くスピードアップ。
後半では、岩の面の微妙な出張り・へこみを足がかりにするので、しっかり引っ掛かる靴底が欲しい。

銀山沢では、概ね巻き道歩きに時折の渡渉の組み合わせ。
大きく巻く道に入り急坂を登って下ったところが、オボコ沢なのだが、そうと気付いたのは、下り道。
オボコ沢はほぼ沢歩き、沢歩きとの違いは、靴の中への水の浸入が無いこと。ただし、丹念にテープ・マークをたどる必要。
目指す山頂が見えて来て、周囲の紅葉もあり、山行を楽しめる。札幌にはないブナの黄色は必見。
間違いやすいと、鈴木金物で会長さんから注意を受けた、金ヶ沢出合は開けた場所で休憩適地。
休憩を取り、印を確認して通過。

金ヶ沢も、沢歩きと巻き道の連続だが、苔の付着した岩が目につきいい感じ。
その反面、斜度はだんだんと上がって、奥深さは増加。
きつい斜度の登りの連続だが山頂の岩壁が目前に迫り、もうすぐトラバースかと690mで休憩。
ところが、その先の標高740mまでがもっときつかった。
傾斜が急で岩の乗り越しが連続、ロープが丹念に取り付けられていたから助かる。
腕力を頼りに全身運動の登り。帰路の下りでは、ストックを先に投げ下ろした場面も数回。

ようやく崖下に到着しトラバースの道へ。これは普通の山道。
決して平坦ではなく、アップダウンあり。
ダウンの歩きは、せっかく稼いだ高度を無駄にするようで、精神的ダメージ少々。

崖の途切れた先が、ルンゼの登り。いよいよ核心部。
周囲を潅木や笹に囲まれた、小滝の連続のような急傾斜涸れ沢の印象で、岩壁登りではない。
こちらも慎重に3点確保を心がけつつの全身運動。
こまめにロープが取付けられ、八雲WVの会には感謝。
一旦、平坦な場所に出て一息つくが、実はその先にまだ最後の急登あり。
こちらは土まじりながら、さらなる難所。ロープに頼るしかない場所あり。
笹がかぶるトンネルを抜けると、やっと頂上台地に出る。

一気に空間が開け、別世界に飛び出た感じ。
展望が360度で、目前の緩やかな笹斜面には登山道の刈り分け道でその先が頂上。
後を振り返ると日本海で、周囲には渡島半島の山々。絶景につられ、しばし休憩。

台地の上の道も、沢地形を利用して付けられ、ほとんど背の高い笹に囲まれている。
頂上広場は思ったほど広くない。三角点標石には二等の文字。
柵は無く、すぐ下が断崖だと思うと気持ちがザワザワする。
立ち位置を変えれば展望はほぼ360度。西峰方面は奥まった専用展望場所あり。
正面遠く羊蹄山とニセコ連峰が確認できました。

登山口出発6:20 銀山沢からオボコ沢7:00 オボコ沢から金ヶ沢7:45 崖下8:45 ルンゼ9:05  台地9:35 山頂9:50 下山10:25 崖下11:25 金ヶ沢からオボコ沢712:10 帰着13:30
   風景写真へ
報告へ
札幌山歩 市内の山歩 道内の山歩 百山歩地図 札幌みちあるき





inserted by FC2 system
ページのトップへ 札幌山歩 市内の山歩 道内の山歩