勇払川の湿原 の記録    140505


苫小牧郊外ゴルフリゾート72の奥で北大演習林の北、勇払川と植苗川が並行して流れる間に出来た湿原。
北海道庁より学術自然保護地区に指定されている。

ゴルフリゾート72の2つのゴルフ場の間を突き抜ける道路は、隣接する電波鉄塔を過ぎると無舗装の林道になる。
砂利が敷かれておらず、路面の中央がタイヤ重量で盛り上がり、水分を含むと軟弱ダート路面になる予想。
十字路に出て、正面は林業会社の社有林内林道で立ち入り禁止の大看板。右折すればニドムゴルフ場方面。
左の南方向への林道が、目指す湿原へ向う道。
歩き出して、約150mで急坂を下り、送電線管理のための林道に出る。
管理林道を左へ30mで右に脇道があり、右の脇道を一旦登って、湿原の横の道に出る。
この道も送電線管理に使われている様子で、上流方向へ歩いてみる。

天候は薄曇り、空は明るく風は弱く、穏やかでほど良い小春日和。
鳥のさえずりは各種バラエティに富むが、ウグイスが多い。
蕗、福寿草の花は終了し葉が繁っている。
道端の花はキバナノアマナ、フッキソウ、スミレなど小さく目立たない。
川の流れの向こう岸にはミズバショウの白い花、数は少ないが花は大きい。

当初、水流から離れて高みにあった道は、すぐに水流の傍を歩くようになり、湿原の景色を堪能。
葦の群落は薄茶色の枯れ草状態で立っており、積雪の少ない地域を実感。
疎らに配置された樹木と池塘と水の流れが作る風景は何とも心地よい。
道の右手は送電線路で、送電線路が湿原をまたいで北大演習林へ渡る地点まで継続。
帰路に鉄塔脇まで登ってみると、展望は抜群、湿原を見下ろす風景は良い。
上流方向には恵庭岳、漁岳、樽前山を確認。

送電線路が終わると、間もなく道は林の中に消滅する。
その場所から三角点「勇振」を通る林道まで水平距離130m標高差35mの斜面を薮漕ぎ。
薮漕ぎといっても、熊笹は無く、それほどきついものではない。
林道へ出て150m歩けば三角点の標識杭が見えてくる。標石は林道から1m離れ笹に埋もれておりました。


出発8:15 三角点勇振9:10 送電線鉄塔9:55 帰着10:25
十字路を右折した先、ニドムゴルフ場の裏になるトキサタマップ川上流の橋の周囲を車で偵察。
細い木立の林に覆われているが、国土地理院の湿地マーク通りで、地上面の状況は湿地。
丁度、ミズバショウの群落が花盛り。
残念ながら、リゾート開発の許可看板があり、周辺は工事重機のため荒れている状況でした。


  勇払川の湿原の 風景写真
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