余市岳 の記録    140810


キロロ側から、ロープウェイに乗らずに林道を歩き、余市岳へ登りました。

一番奥の駐車場の端に沿って林道が伸びている。林道ゲートは森林管理局の管理。
林道は簡易舗装が荒れて、岩盤、砕石などが随所に露出、雨裂が走る部分も。
林道脇には夏の花エゾニュウ・エゾアジサイ・エゾゴマナ・オニシモツケ・ハナニガナ・シロバナニガナ・ ヤマブキショウマなど満開。
トリアシショウマ・オオウバユリ・ツバメオモトは終了
延々と登り勾配を歩き、登山口案内標識が立つ林道分岐に到着。そこからの林道は下り。
下った先は、スキーリフト乗場のある大きく開けた場所。
その奥に大きな門の形の標識。登山口はその横にある。

本日は作業用品店プロノで買ったピン付布靴(林業・山菜向)で非防水靴。
登山道の最初から水たまりで慎重歩き。(結局最後まで足を濡らさずに耐え抜いた)
枝沢の横切りは楽にクリアしたが、本流の渡渉は渇水期とはいえ水の勢いが良く手強そう。
それでも、人工的に置かれた大石と張り出した木の枝で困難なくクリア。

渡渉後は平坦に近いような緩い登りの林間コースがしばらく続く。
これが終わるのが、ミズバショウ群を横切る道。春には水たまりとなる様子。
そこから急斜面の道となり、緩急を織り交ぜ、稜線の台地まで200mの標高差を稼ぐ。
この区間、尾根歩きのはずだが、登山路は流水の痕跡で、春の雪解け水のせい。
登るにつれ樹木が疎らで背が低く、それに反比例で笹が段々と勢いを増してくる。
ハイマツの出てくるようになると、まもなく斜度の緩い稜線の台地の登りに。
こちらも、雪解け水と登山靴の侵食が顕著な道。深く掘れている場所もある。

ロープウェイルートとの合流点に出て、驚いたのはロープウェイ側の手入れの悪さ。
両側から笹が覆いかぶさり、初心者ならこれは藪漕ぎ。多分、腰が引ける。
キロロのロープウェイ料金はスープ・コーヒー付で1,800円。笹刈の費用負担は無理なのか。
なお本日、強風につきロープウェイは運転中止、出会った登山者は、林道歩きの4人パーティ1組と単独者6名。

コルへ下って、定山渓ルートとの合流点。こちらの笹被りはもっと酷い。
こんな状態が白井小屋登山口まで連続なら、沢登りルートのほうが短時間と思えるほどに酷い。
コルから稜線登りにかけて、登山路脇のあちこちに掘り跡が点々と付いている。
クマが掘ったにしては、ハクサンボウフウなど見当たらない。あるいは、アリでも漁った跡なのか。

余市山頂への稜線登りとなり展望が開けてくる。
天候が曇りのため、限定されるが、定天・百松・烏帽子・神威などはくっきり。
尾根登りは標高1380mあたりで、涸れ沢登りに変化する。
大きな石がゴロゴロする状態から、土が流路に現れるようになると少ないながらも水流が。
両側はハイマツまたは潅木で見通しはきかない。

流路歩きが終わると頂上台地。ハイマツ帯を抜け、仏像とケルンのある広場に出る。
頂上まで300mの看板、一旦右方向直角にカーブ、ハイマツ帯を抜けハイマツの枯木が散乱する草原に。
チングルマなど花の終わった高山植物は確認できるが、あたり一面、アキノキリンソウの黄色で染まっている。
さらに、ハイマツ帯を抜けた先が、一等三角点のある頂上広場。
周囲は流れる雲のガスで展望が遮られている。確認できた山々は僅か、羊蹄山など見えない。
下界は夏なのだが、頂上では、風が強く吹き、寒くて長居不可能。早々に退散いたしました。


出発8:35 登山口9:40 渡渉10:00 ロープウェイ分岐11:10 定山渓分岐11:20 山頂12:10  下山12:20 ロープウェイ分岐13:05 登山口14:00 帰着15:10
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