三角点「薄別」 の記録    140302


白水川と薄別川に挟まれた台地上、白水川側の急斜面に寄った場所にある854.9mの三角点。
無意根大橋手前から西へ伸びる薄別林道から、送電線路を目印に薄別川側からのアプローチで往復しました。

林道入口は除雪されておらず、国道の反対側の広い駐車場から出発。
林道は禁止の看板を無視したスノーモービルの走行跡でしっかり踏み固められ歩き易い。
このところの好天気と温暖気温で、走行跡から外れた雪面も固くなって、スノーシューの沈み込みは僅か。
林道の途中、送電線と交差する1.5Km手前から林間に入り、トラバース気味に薄別川支流の谷へ下る。
川岸は地図表現以上に急斜度。下って谷底は完全雪原、水流は気配さえなし。
対岸の登りにかかり、斜度は緩く歩き易い。途中では立派なサルノコシカケあり。

登って東側の送電線路「室蘭西幹線187kv」の伐開空間に出る。南側に真白い送電線路の景色。
その左手には三角点「庚申草」の尖った峰。
天気快晴で景色良好。但し、送電線路は沢地形が入り組んだ複雑地形。登り下りがあり、直進できない。
落ち込む谷地形を避け、平坦なコース取りを取ると除々に左へと進路が偏り、ダケカンバ林へ。
ダケカンバは細くそろっており、ここが一旦広く伐採され、その後一斉に生えてきたものと推測。
林の中でも谷地形は進行方向に対し斜めに入っており、進路の偏りで西の送電線路「道央西幹線275kv」へ出ることに。
こちらは、鉄塔の背が高く碍子が長大、道内最高の特高送電線路。
出てしまえば、白水川の谷まで鉄塔の見通しがきき、小さな谷はあるが、三角点まで楽な歩き。

三角点「薄別」は送電線路のすぐ横、比べれば切り開かれた空間はずっと狭い。
雪面にも木の枝にも測量の痕跡は見当たらない。三角点は厚い積雪の下。
見通しは効かず、谷から吹き上げる風は寒く、早々に退散。
帰路では「室蘭西幹線」に沿って、直接薄別林道へ出るルート取り。
台地上に散在する小さな谷地形は送電線路と直角に近い斜めに交差しているため、谷を何回か下り登りで横断。
標高が最低となる最大の谷は、林道のすぐ北にあり、丁度、二股に分かれている。
平地歩きを期待せず、林間に入って、下った分を登り返すと割り切れば、それほど困難な斜度ではありません。

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送電線路「室蘭西幹線」の左に三角点「庚申草」の尖った峰

送電線路「室蘭西幹線」の右には「道央西幹線」の大きな鉄塔

林道のすぐ北にある谷底にあった大木(ミズナラ?)のパノラマ合成写真

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