上ホロカメットク山・大砲岩 の記録    140921


十勝岳温泉から上富良野岳、上ホロカメットク山を登り、その先、大砲岩を様子見しました。

朝9時30分に到着すると、既に駐車場は満杯。バスは3台。
手前の路肩にも駐車の列。隙間を見つけて駐車。
安政火口までは、遊歩道のつもりだったが、砂利敷きの整備良好は途中まで。
雨水に路面から砂利が流され、荒れた道で観光客など歩きにくそう。
本日はピン付き作業布靴だったがぬかるみ、水たまりに問題なし。
(上ホロのトラバース路に残っていたシャーペット雪がきわどかったが、靴下は濡らさずに済んだ。)
安政火口の渡渉は一またぎで通過。その先は化物岩裏斜面のトラバース道。歩き易い土の道に岩の乗り越しが混在。

涸れ沢を直登する道に変わり、岩ゴロゴロを少し登れば富良野岳と上ホロカメットクの分岐。沢を直登方向の上ホロ側へ。
薄い記憶で、涸沢の石ゴロゴロの道を固定概念化していたが、実際に歩くと道は沢の脇に付けられ、それ程のことはない。
登山道が人の通過で掘れ、雨水が助長し、石が流されずに残る普通のパターン。
斜面の傾斜が急になると、延々と続く木製階段が設置されている。さすがに人気コース。
それと共に、周囲の木の背も低くなるせいか、空間が開け見晴らしが良くなる。
左手から正面の化物岩の裏斜面、ナナカマドの紅葉がハイマツの緑に映える紅葉風景。
右手から後方の三峰山、富良野岳の斜面は赤い紅葉が点在。
なおこのあたりから宿泊者らしき下山者が次々と擦れ違って行く。

階段が終わると荒地のザレ場でハイマツなど植物は足元の低さ。
すぐに、安政火口の縁を回ることになる。
安政火口の向うには、白い雪の縦縞模様が派手な、十勝岳が目に飛び込んでくる。
十勝岳の後には真っ白な旭岳の山頂部、火口の底には赤く紅葉したナナカマドらしき群落。
登り切ったところが上富良野岳山頂。先客は4人。写真撮影してすぐに出発。
僅かに下って、大きく登り返し上ホロカメットク山の山頂へ。コルの道には積雪の残骸。
登りにかかり、岩場をぬうジグザグの道。途中で、上衣の胸に気象庁の縫取りがある4人パーティと擦れ違い。
山頂に先客は2名。風が強く、冷えるせいか、歩く人ほど休憩する人はいない。

大砲岩へ向かおうと下りかけると、山岳パトロール単独者に出会う。ルートについて質問。親切な回答。
下りは、コブシから頭くらいの石がゴロゴロの歩き難い路。神経を使い、嫌になる道。
下りると右に避難小屋。毛布数枚あり。避難小屋としては文句なし。
なお、上ホロトラバースの道は、谷底に下がるので、登り返しがそれなりにきつい。
この道は多分、雪渓が残る時期の水場へ宿泊者が下る道を兼用。
でも、高山植物は豊富そうで、花の時期なら山頂無視でこちら選択も大いに有り得る。

縦走路に戻って、大砲岩までの歩き。強風に体が負けそうなのに、火口の縁の脇ではいくらか恐怖感。
大砲岩の立入り禁止ロープまで来て驚いた。
わずかな先にある岩まで、途中のザレ場ナイフリッジがなんとも恐ろしげ。多分、この岩の先も同様。
ナイフリッジを抜けた先には岩壁の下りと三段山側の岩壁登りが待っている様子。
ここを渡るくらいなら、十勝岳を乗り越すほうが、はるかにまともと結論。引き返しとしました。

出発9:45 分岐10:45 上富良野岳12:00 上ホロカメットク山12:15 大砲岩12:45 上富良野岳13:30 帰着15:15
  上ホロカメットク山・大砲岩の風景写真     紅葉写真
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