三角山(△久土山:赤井川)の記録    120429


赤井川村と倶知安町の境にある一等三角点の山。
国道393号線脇の轟滝の沢川の林道から登りました。

天気予報は曇りながら、日差しは強く感じられ、初めから薄着でスタート。足元は長靴。
余市川は雪解け水で水量多く、勢いが強い。支流の轟滝の沢川でさえ長靴で渡れそうもない。
川に架かる橋の路面上はままだ残雪で半分が覆われ。林道上には50cmくらいの厚い残雪。
林道入口には木製看板で「滝ノ沢林道 1.8km」の文字。

長靴は僅かに埋まり、足への負担。砂浜歩きの感覚。
林道の右は南斜面で、雪解けがまだらの縞模様に進行、林間の地面は段々畑のよう。
反対側北斜面でも、崖地形の部分では、大きな雪塊が崩落、岩面が露出で迫力の景色。
道路の土手を見上げれば、もうカタクリの花のピンクがちらほろと見え、春の気配。
景色を楽しみつつ、林道歩きは順調で、地図上の複線と破線も意識せずに通過。
地図上で破線の林道跡も、雪の下では荒れ具合は推定できず。ただ、潅木は出ていない。

事前検討で、登り易そうなので目標とした尾根は、地図では標高420mの沢の二股分岐から立ち上がっている。
地図で見ると、轟滝の沢川の谷は標高380mから480mにかけ複雑に枝分かれ。
GPSがあればこそ、ピンポイントで尾根に取付くことが出来た。
林道、林道跡の地形を詰めた終点が、目標の尾根が立ち上がる沢の二股分岐が見通せる場所。
右の沢に入り、僅かに斜面歩き、雪に埋まった沢を渡り、尾根に取付き。
この尾根は地図で647mと表示のある尾根(ツァーではこちらを使うらしい)から1本南の尾根。

尾根は自然林のため大木が多く、木立の間隔が広い。開放感あり。
枝を透かして、左右の尾根斜面の見通しもあり、環境はすこぶる良好。
傾斜はきつめながら、気持ちがアップで、至福の山歩き。
また、細い木が混雑の場所はごく一部。ここは山スキー向きとの感想。

尾根から台地に出て、木立が疎らになり、空間が開けて来る。
目の前には山頂部の急斜面の壁が立ちはだかる。
木がなくのっぺりした雪面も部分もあるが、ダケカンバの大木をたどれば稜線直下までは大丈夫。
ただし、稜線には雪庇の連続。1ヶ所雪庇の切れ目を見つけ、そこを目標とする。
雪庇の切れ目は標高750m。標高730mまでは直登、そこから斜めに斜面を横断して切れ目を抜け雪庇を通過。
稜線に乗った直後、僅かな部分が急傾斜だが、概ね緩い傾斜で、周囲の景色を楽しみつつ、山頂はすぐ。

山頂に到着して展望はほぼ360度良好。二つ森方面がダケカンバに邪魔されている程度。
今迄見えなかった羊蹄山が現れ、赤井川盆地から札幌、倶知安、ニセコ山系までぐるりと一望でした。

出発8:30 林道跡から尾根9:30 山頂10:25 下山10:45 尾根から林道跡11:15 帰着12:40
  三角山(△久土山:赤井川)の雪景色 風景写真
報告へ
札幌山歩 市内の山歩 道内の山歩 百山歩地図 札幌みちあるき
inserted by FC2 system