久山岳 の記録    121028


日高山脈の尾根が東に伸び十勝平野に落ち込む手前の山。芽室岳と剣山に挟まれている。
高王山大自然霊光院から入るのが一般的なようだが、農道十号を直進。地図上の最短距離へ。
久山川に到着し期待していた橋は無く、山林作業のトラックならすんなり通過する流れだが直前に駐車。
川の手前には建物が散在、個人所有で趣味の山別荘といった印象。渡渉後も私有地のロープが2箇所。

渡渉は長靴があれば簡単にジャブジャブ渡れる。登山靴のため慎重に飛び石伝い。
対岸には大きな歌碑の岩石と、「姥捨の滝」の由来書きの看板。看板の内容は洒落のつもりなのか眉唾。
しばらくはカラマツ林の中の林道。車両の通行量は多くなさそう。クマの糞も1ヶ所あり。
高王山霊光院コースと合流後も直線の林道歩きでやっと登山ポストのある広場。
ノートには昨日は好天のせいか3組。本日は曇天で、他にパーティ無く、この山を独占。

道は右折となり斜面トラバース。淡々と歩いて2本目の沢に「虹の川」の看板。
渡って道は左折、「虹の川」の左岸沿いに直登のコース取り。丁寧に笹刈りされ歩き易い。
道が広くなって、久山川方面への林道跡との交差「極楽の宮通り交差点」の看板。
さらににコースは直登で標高700mの広場に到着。中央に「日輪釈迦如来」の石碑。

「釈迦如来」の先からいよいよ尾根上の本格的山道。傾斜が急で、下りは足元要注意の険しさが随所。
笹の背が低くなり、木立を透かして周囲の斜面の展望。
ここはゆっくりを心がけ、一歩一歩。背中に汗。
標高1000m手前に「安産岩母の胎内」の標識、岩の間を通過する。この後、岩が多くなり、道の景色に変化、
各種標識があちこち「安産岩父の胎内」「極楽鳥森の小鳥」「高王山神の重石」「石松安産岩」「屏風岩」「カエル岩」「高王山釈迦涅槃座石」「末広の木」
天候は明るい曇りから霧に変化。気温も低下、たまらず革の手袋を毛糸に履き替え。

稜線に近づくと笹が途切れ潅木林の中の道。
稜線に出て、岩場にエゾ松が林立。樹氷が枝葉に張り付いて幻想的な風景を演出。
足元要注意ながら夢中でデジカメをパチリパチリ。 こんな場面にめぐり会えた幸運。
稜線上をたどって頂上へ、岩にペンキはなく踏み跡頼り。
頂上は岩の上の狭い場所。三角点石柱は根元露出。周囲は霧で展望はなし。
風があり、体温低下防止のため昼食は林の中へ。
下りでは「忘れ物騒ぎ」と、親切な運転手さんがいたおかげで「ブル渡渉」のハプニング。
エピソードたっぷりの山行でした。

出発9:05 霊光院コース合流9:25 登山届ポスト9:40 虹の川10:00 日輪釈迦如来10:20 母の胎内10:55 稜線12:10  山頂12:25 稜線下り13:20 日輪釈迦如来14:30 登山届ポスト15:05 帰着15:40
  久山岳・晩秋の樹氷の 風景写真
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「姥捨の滝」の由来書き
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歌碑は尋常小学校唱歌「もみじ」(2)
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