多峰古峰山の記録    120304


支笏湖湖畔、不風死岳の西にある669mの山。
見比べれば低くて小さく見劣りがするが展望は良好。

シシャモナイ沢の林道は雪の下。その上に、昨日のものらしきスキーのシュプールが1筋。
雪はモナカ的に固く、沈み込みは僅かだが、それでも、スキーが踏んだ跡を歩くのは楽。
踏み跡は林道をたどり台地へ向かっており、途中からシュプールと分かれ、445m峰とのコルを目指し、谷の中へ。
行く手に左右2つの尾根が見とれたが、安易に右へ。
これはどうも選択ミス。考えず安易に歩いたため、尾根上から外れ、谷斜面を歩くるよう誘導され、最後に急斜面が待っていた。
どうせ右なら、とにかく尾根上を維持すれば、急斜面は回避できた。

急斜面は日射で軟化し、笹がパラパラと立ち上がり。
足場を踏み固め易い雪質と、身体を持ち上げるために握る太い笹が幸いし大汗を掻いて突破。
一旦細尾根の上に出て、一休み。この細尾根をたどった先にコルの平地。
平地の緩やかな起伏の先には細い吊尾根が右から左。
その上に上がると、枯れ枝を透かして支笏湖と恵庭岳の絶景が目に飛び込んでくる。
足元には数人分の踏み跡がついており、これは本日のものではない。そをたどって、細尾根を山頂方向へ。

登りの傾斜は、緩やかな状態から段々と急になってくる。
ただ、爪がない北電用の木製カンジキでも何とか登れる程度。
風が吹き抜け多少寒いが、ジャケットを脱いだまま、厚手のシャツにベストでどうということはない。
急登は礫岩の間を抜ける細い道で終了。台地の上に出て、若いダケカンバの林間を抜け、山頂を目指す。
台地の縁なので、枯れ枝を透かして樽前山・勇払原野・噴火湾の展望を楽しめるところ。
山頂部に取り付き、尾根上のルートの連なり。クラストの雪面上に、固めの粉雪がところどころ散在。
傾斜もきつく、距離もそれなり。そうなると、道具の欠点はごまかしようがない。
Yさんがパワーで崩した、踏み跡を、後からくっついて登っていく。

最後、頂上に上がって、一気に大展望。本日の好天に感謝。
支笏湖側は樹木があり、展望に制限あるもそれなりに良好。
ホロホロ徳舜瞥・白老三山は樹木の枝が二重三重で残念。
何より、不風死・樽前山・勇払原野・噴火湾の大展望が素晴らしい。
何回もシャッターを切ってなお、去りがたい気持でした。

下りではコル上で合流した踏み跡をたどって、ルート探査。
踏み跡は国道から445m峰の北西の谷を登り降りに使っている。
源頭部分に樹木のない急斜面があり、そこは気遣いが必要だが、ここなら時間短縮が可能。
なお、本日も支笏湖北岸の斜面には鹿の群れ多数。
車を停めてカメラを向ける人もおり、動物園状態でした。

出発8:40 コル9:50 山頂10:50 下山11:15 コル11:45 帰着12:05
   多峰古峰山の雪景色風景写真
報告へ
札幌山歩 市内の山歩 道内の山歩 百山歩地図 札幌みちあるき
inserted by FC2 system