朝里岳(朝里峠)の記録    120318


冬季の朝里岳は国際スキー場からなら苦労なく登れる。
それでは楽しめないということで、朝里峠から登りました。

朝里トンネル札幌側旧道入口には広い徐雪車旋回場所が確保されている。
先客はスノーモービルのワゴン車が1台。その反対側の片隅に駐車。
この広い場所が、下山してみるとスノーモービル用車両で満杯になっていた。
まずは旧道歩き、道はスノーモービルに圧雪され、歩きやすい。
天気予報は曇、実際は曇時々小雪。午後には吹雪もよう。
スノーモビルの多くは旧道を進み屏風岳・春香山方向だが、一部は林間へ入り込み、朝里岳方向へ。
雪面を歩くとモナカ状で足首まで沈み、ラッセルすると体力消耗。なのでスノーモービルの踏んだ跡をたどる。

植相はダケカンバの細木が多い。ところにより、エゾ松トド松の人工林。植林して間もない一帯もある。
時折、エゾ松の大木が現れ、山中を実感。年輪を重ね風格があり、見た目は圧巻。
スノーモービルのルートは、傾斜に対し右寄りに道を取って、緩い傾斜を登って行く。
緩いながらも体は温まり汗が出て来て、ジャケットを脱ぎ歩いていると、後からスノーモービルの一団。
騒音と排気ガスを撒き散らし追い抜いていく。この後登りで2回、下りで2回遭遇する。
さらに登って、標高900m国際スキー場の西に連なる崖の端部の急坂に到着。

ここが一番の登りだがさほど、きついことはない。
むしろ、下りが要注意。スノーモービルで荒れた斜面を避けたため、ルートを見失った。
その後、大きく西に逸れたコースのスノーモービル跡に振り回され、元ルートに戻るためには400mをラッセルで歩く羽目に。
下りの疲労は精神的にダメージが大きい
登りきると平坦な林間になり、広い平地を歩く感覚。
自然林の様相になり、植相としての風景は好転するのだが、霧が邪魔をして、見晴らしは良くない。

霧の中を進んで行くとスキー場の放送が聞こえてきて、さらに進むと、リフトが見えてくる。
スキー場とは、標高940mリフト乗継地点で最接近。沢地形の凸凹を避けるとそうなる。
下りにこの場所を通過中、リフト詰め所の若者に発見され、飛び出してきて大声で注意。
事情を説明したけれど、余計な心配をかけてしまった。ここは離れて、見えないように通過すべきだった。
この後、スノーモビルの跡は右に寄り、スキー場から離れて行く。
林間歩きだが段々と木がまばらに。松の大木が目立つようになる。

さらに進むと木立がどんどん疎らになってくるころ目前にスキー場グレーダーが付けた広い道が出現。
この道は見え隠れしながら朝里岳頂上を通過している。ウワサに聞いたキロロへのルートらしい。
この道は尾根上についており、尾根が細くなった先に斜度のある斜面。
クラスト気味だが、踏ん張れば直登できる程度の斜度で、標高差20mを通過。
この先はほぼ平坦な道が続いている。雪氷がこびりついたダケカンバがパラパラ散って、白一面の視界にアクセント。
登りでは平坦に見えるが、それなりに傾斜はついている。
下りで、スノーモービル跡を滑走すると、スピードが付き過ぎ、視界不良のため恐ろしい。
GPSを片手に進み、最後頂上付近の木立は樹氷状態でした。

出発8:15 国際スキー場の崖9:05 山頂10:25 下山10:40 帰着11:35
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