ニセコ周回縦走の記録    110910


五色温泉横の駐車場から出発、イワオヌプリ、大沼、大谷地、神仙沼、ニトヌプリと周回縦走しました。

駐車場はガラガラ、先行者も少なそう。 石の階段、木の階段と遊歩道施設を登り、イワオ・ニトの台地へ。
木の階段の先は高山性低木に覆われた、岩を縫う普通の登山道。
台地に上がりきると、足元が火山灰・礫の歩き易い道に変わり、ニトへの分岐、続いて大沼への分岐が現れる。

イワオの登りにかかり、すぐに樹木が無くなり、岩石とザレ場の道。どこでも歩け、ルート不鮮明。
それでも、植物は張り付いており、リンドウの花がちらほら。
山頂付近に近づくと植生なく岩と火山灰の荒地状態。ほとんど火山灰台地。
天気に恵まれ、展望は良好。真正面にはアンヌプリが堂々。後にはニトヌプリ、チセヌプリ。
なお、大沼は登ってきた外輪山に隠れ、小イワオヌプリも頭を出しているだけ。

イワオヌプリを下って、分岐に戻り、大沼への道。
イワオヌプリと小イワオヌプリの間を抜けるが、高山性樹木の下、岩を伝い、笹や草が被る整備不良の悪路。
トンネル状態を抜けると、硫黄鉱山跡周辺の荒地。開けた空間で、イワオ・小イワオ両山を左右に仰ぎ見つつ通過。
荒地の先、赤い礫の斜面をトラバース。鉄成分の多い地質のためか。

トラバースの先が急斜度の尾根下り、土が掘れ、岩石が飛び出て歩き難い。登りなら苦労しそう。
下って、穏やかな平地潅木が疎らで草丈が低く、気分好転の散策路。
道は硫黄川源流の小さな谷を通過。渡渉の水深は足首程度。長靴なのでジャブジャブ。
登山靴の方は岩石の上をポンポン飛んで3、4歩。
硫黄川を越えて、火山灰の荒地、ここも鉱山開発で荒れ果てた跡なのか。

それでも、狭いながら湿地は残っており、葦が群生した脇の道。
湿原性の草地を踏むのが少々うしろめたい気分。
大沼への登りはダケカンバが主な高山性疎林と笹藪の中。一気に登れる。
周囲の笹の背が高くなって、大沼を取り囲む湖岸周回路。
ぐるりと回って、「お休み処」入口へ。ところが先日来の大雨で湖面上昇、前回腰掛けたろう岩は水没。
狭いスペースで休憩する羽目に。

大沼から先、下り道は歩き易さが向上し、気分も良く順調。
木道が現れて大谷地、地図では湿地の記号だが笹が優勢。葦の群はたまに見かける程度。
日本ではここにしかないという「フサスギナ」は後半に出現。
厄介者のスギナに比べ背は倍以上あるが繊細な印象を受ける。

一旦道々66号線に出て、砂利敷きの駐車場。向いが神仙沼への入口。
登り坂、遊歩道として整備されたのがはるか昔のようで、木製階段、木道など朽ちかけている。
登山道と思えば、良好な道。木がかぶることもなく林間歩き。
それなりに広い湿地に出て、木道は格段に立派。
木道の先に沼の展望場、JTBツァーの御一行2,30人が占領。記念撮影中。
一行が立ち去って、静寂が訪れちょっと休憩。
すぐに、次の団体到着。のんびりと湿原空間の中に浸る場所ではない。

道々66号線に戻って、ニトヌプリ登山口まで舗装道路の歩き。緩い登り勾配。
本日、路肩の決壊により車両通行止めのおかげで、車道を堂々と歩く。
ニトヌプリの登山道に入り、いきなり岩がゴロゴロ、伝い歩き。
遠くから見ると、木立に覆われているようだが、登山道の実態はガレ場歩き。
それでも、登るにつれ、土の地面が増えて来て徐々に歩きが改良。荒れ気味の登山道といったところ。
ダケカンバが薄くなりハイマツが出てきて、笹藪の背が低くなって、ようやく頂上平坦部。
頂上標識は最高点よりいくらか下がった場所。それでも展望は良好。

下って、湿地に立つが、小さな岩山とそれに貼りつく灌木の見事な風景が出現。
前回、紅葉の時期は素晴らしかったが、今回緑一色ながらも、絵になる風景。
この一帯は三脚を担いで、写真三昧に一日を過ごすことができそうな場所。
窪地から台地に登って、イワオヌプリ登山道まで戻ると、途端に人が多くなる。
駐車場まで戻って、台数は半分以下、シーズンはまだこれから。
なお、五色温泉の日帰り料金は600円に値上がりしておりました。

出発9:00 分岐9:30 イワオヌプリ10:00 分岐10:25 大沼11:25 大谷地12:05 道路12:15 神仙沼12:35 道路13:10 ニトヌプリ登山口13:40 ニトヌプリ山頂14:20 帰着15:25
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