大千軒岳の記録    110605


道南を代表する花と展望の名峰。
あいにくの気象条件でしたが、新道から旧道へ周回縦走いたしました。

国道号線を南へ松前温泉の看板を過ぎ、道々607号線に入って北へ。
大千軒岳新道登山口までは約30q。
朝日の集落に入ってこれが道々かと思う程狭い。
通過して普通の道路幅になり約6kmは順調。
第2ゲートを通過して1kmくらいで未舗装区間となる。
あとは1車線状態の舗装面区間とのパッチワーク。
未舗装区間は林道状態で、悪路やら泥たまりも出現。
崖斜面の中腹はスリル、厳しい傾斜にエンジンが悲鳴。
スタットレスタイヤの粘着力が泥の路面に効果。
恐怖の運転に神経をすり減らしクタクタになって、旧道登山口に到着。

旧道登山口からは、林道を歩いて新道登山口へ。
道路脇には所々に残雪。土手は緑に覆われ、花が咲いている。
シラネアオイ、シソバキスミレ、キクザキイチゲ、オオサクラソウ、ムラサキヤシオなど。
新道登山口に到着、爆竹音の発生源らしきワゴン車1台。
登山道はいきなり細尾根で林内の見通しが効き、快適そう。
ただし、足元にはカタクリが路面まで進出。花は終わっており、踏みつけ注意。

高度が上がり、ブナが疎らで笹が元気に。残雪が数箇所あるが平坦。
さらに上がって、ブナが見えなくなり、笹の背が低くなる頃、足元にシソバキスミレ。
両脇にビッシリと張り付いてじゅうたん状態。ところどころ、雨に花を閉じてシラネアオイ。
目線の高さにはチシマザクラが5分咲き。群落状態の場所まである。
目線の先には霧に見え隠れしてゆるやかな974mピーク。

ピークを超え笹原から高山植物地帯に変化。ところが現在丁度、花の端境期。
よく見かける葉はあるのだが、花は終わったものと、あと、おおかたは蕾以前。
それでもミヤマキンバイが律儀に路傍でお出迎え。感謝。
山頂に近づくにつれ風が強く、濡れた軍手を冷やし痛みを感じるほど。
ここで防寒のため合羽を取り出し。この後の強風吹き晒し歩きには最適。森林帯に下るまで着衣。
山頂には一等三角点の標石。横に百年記念プレート。
周囲は霧で展望はなく、それが残念。

頂上から先、千軒平までは東斜面をトラバースの道。
時期が良ければ、一面のお花畑のはずだが、ハクサンイチゲのつぼみが目立つ、開花株は僅か。
周囲は霧で冷たい風が吹き付け、本来なら極楽山歩が先を急ぐだけの歩きになり残念。
やがて霧の中に大きな十字架が見えてきて、千軒平。十字を切り合掌して礼拝。

千軒平は知内コースとの分岐。この後の旧道は前千軒方面へ。
僅かに登り勾配で、高山植物帯から離れ再び背の低い笹藪の中の道。
すぐに、前千軒分岐が現れ、そちらのコースは細い道。本日は時間の余裕なくパス。
ダケカンバと笹の中の道を下って、951mP手前から雪渓が出現。
広くて、次の登山道を探すのに手間取るほど。
この後、出てくる雪渓は新道の残雪の比ではなく、厳しく数も多い。
傾斜面トラバースの道で、慎重に横切らなければ滑り落ちそう。
手間取って、予定時間オーバーでの下山になりました。

下山後は松前温泉、国道から予想以上に奥だが、立派な建物。
サウナ付、露天風呂と石鹸はなしで380円。
広い浴槽では浜言葉が飛び交っていました。

林道歩き出発7:00 新道登山口7:45 山頂9:00 千軒平9:30 844mP10:40 旧道登山口帰着11:10
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