赤岳・白雲岳・緑岳(大雪山)の記録    110731


銀泉台から赤岳経由で白雲岳へ、さらに白雲小屋経由で緑岳に登って、赤岳経由銀泉台に戻りました。

まずはダケカンバ林間の林道歩き。一部左手にショートカットの道あり。
林道は短く、すぐにダケカンバ林の中の登山道。
これも短く、斜面トラバースの道に出て、赤岳東斜面の展望が広がる。
行く手に、第一花園のある斜面トラバースの登山道が確認できる。
第一花園にたどりつき、春の花はもう既に終了。夏の花に切り替わりつつある。
東斜面から台地に上がるところにお休み処。見下ろすと、緑の中に銀泉台の駐車場がポツリ。

台地の端は灌木帯、その足元の土を掘り下げ、トンネルのような道。
あちこちに泥溜まりで木材が置かれている。
抜け出ると大きな雪渓が目の前。斜度もある。
スプーンカットが歩幅に丁度よい感じで、一歩一歩カットの中央に足を置いて登る。
抜けるとハイマツ・潅木とお花畑の高山地帯登山道。キバナシャクナゲ・エゾコザクラなど。
お花畑の途中にも雪渓あり、こちらは短い。
険しい登りの山道となり石がゴロゴロ。登りきるとコマクサ平の台地。

コマクサ平はコマクサが多く咲き乱れ、名前に恥じない状況。
それ以外にも幾種類もの高山植物が地面に張り付いている。
この台地を通過途中にポッカリと窪み、小さな池とワタスゲのセット。ガイドブックにある「神の田圃」か

平坦台地の突き当たりには、また雪渓の登り斜面で東平の台地へ。
こちらも高山植物の花盛り、どちらかというと雪田性の傾向あり。
東平の突き当たりも雪渓、その先は石がゴロゴロ、足場の悪い道。さらにその先が岩場。
急な岩場を抜けると台地の上。歩きやすい土の道で赤岳頂上はすぐ。
赤岳の岩に立ち、曇天ながらも見通しはある程度あり。大雪の山々をパノラマ撮影。

赤岳からは平らな高原台地上、高山植物が張り付いた地面。
身の回りを水平線が取り巻くような開かれた空間。大雪山の歩きを堪能。
小泉岳の分岐を通過。頂上標識はここより僅か南にずれて立っている。
そちらへは、往路は立ち寄らず、緑岳からの帰路に通過。
白雲岳の取付きまでアップダウンの緩い登山路。
近づく程に足元の石が大きくなり、目指す白雲は岩山のようにゴツゴツ見える。
そのゴツゴツは外輪山で道は手前の低い部分を乗り越して、白雲のお鉢の中へ。

お鉢の中は大きく広がり、下界から遮断された空間。
登山路は外輪山の斜面トラバースで頂上直下に回りこみ。
最後、短い岩場登りで頂上到着。岩場の中に標識柱がポツン。
雲が出て周囲の大雪の山々の山頂を隠す、展望は山々の裾野に限定。
小鉢平から後旭岳裾斜面にかけて、高山植物の緑と残雪の白のマダラ模様。
それと、忠別川の谷間の深い切れ込みが目立つ。

白雲岳から白雲避難小屋の谷へ下る。
雪渓から解け出す沢水で植生が湿性に変化、こちらも花盛り。
小屋とテン場は宿泊者が出立後の静けさ、管理人が一人。一泊1000円、定員60人とのこと。
さらに下って、ヤンペタップ川源流の雪渓の谷へ。
雪渓の上には長いロープの道案内。霧が湧いた時には心強い。
谷から緑岳稜線登山路への道は沢地形、掘り込まれて、石がゴロゴロに僅かな水流。

稜線に出ればあとはすんなりと緑岳山頂。広い場所に20人前後の登山者が思い思いに休憩中。
ここで昼食休憩。ちょっとゆっくり。でも展望は、雲に遮られ、ほとんど無し。
下山のコースを歩いてみて、赤岳緑岳間は大雪トップスターのウルップソウ・キバナシオガマがすでに終了。
赤と緑の縦走の旬からは2週間くらい遅れてしまったようです。


出発4:45 お休み処5:35 コマクサ平6:10 赤岳7:30 小泉岳8:10 白雲岳8:45 小屋10:10 緑岳11:00 小泉岳12:00 赤岳12:15 コマクサ平13:00 帰着13:55
   展望と花の風景写真
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