△飛散岳の記録    100424


石狩市浜益区の送毛山道の東、送毛トンネルを越した先にある三角点の山。トンネルの南入口から登りました。

送毛トンネルの南入口手前に北海道開発局が「あんしん停車帯」を設置、その片隅に駐車。
事前検討では、トンネルの左の尾根に取付く予定。まずは深い流水路を渡る必要。
幸い、除雪の雪山がスノーブリッジの役目で、慎重に通過。
このまま歩いたので、本日の足元は、つぼ足で最後まで通すことに。

尾根の登りに傾斜がついてすぐ、ブル道跡が出現。ジグを2回切って西斜面に回り込み斜上。
沢の雪解け水の音を足下に見下ろしつつ高度を稼いで道跡終点。直登に切り替え、短い距離で尾根上に。
尾根上はダケカンバの細木が目立ち、広めで緩やか。でもすぐに壁に当たる。
この壁にもブル道跡が出現。前回同様に西斜面に回り込み斜上している。
ここでも、道跡終点から直登に切り替え。今度は長い登高。標高差50m、汗だくで台地の上。

台地は丁度トンネルの上、木立が疎らで見通し良好。飛散岳の姿が見えてきて足がそちらへ。
標高390mの緩いピークに立って、飛散岳の尾根ルートが迫力の全貌。
事前検討は、林道を辿ってこれより1本北の尾根のルート。でも、今更、林道まで下る気にはなれない。
行けるところまで行こうと、取り合えず直進。緩い下りから緩い登り。
このあたり、陽差しが出て、自然風景の中、極楽山中雪上散歩の舞台。
ただし、未知ルートへの不安と、固雪に陽が当たって軟化、長靴の沈下に気持ちが行き、楽しむ余裕がなかった。

標高400mまで登って、林道に出る。昨年通ったところだが、一面の雪で面影なし。
さらに前進で伐開地に疎らな植林の跡。見晴らしが利いて、浜益港と海岸が山の合い間から見えてくる。
後ろの正面には、通過してきた390m緩ピーク、その頭越し彼方に見える山肌には送毛山道の削り跡。

ゆったり登って、510mピーク前後の尾根。ほど良い広さとゆるい勾配。
木立の合い間に見晴らしも良く、一本北の尾根の向こうに迫力の岩峰。これは飛散岳の北に連なる645mピーク。
順調に標高550mまで、最後の難関の壁に当たり、ここは一歩一歩時間をかけるしかない。
雪質は概ね適度の締り。蹴り込みはスムーズ。柔らかめだが、ステップが大きく沈み込む場所が少々ある程度。
地図上では34度前後の急斜面、大汗をかいたが、困難なくクリア。

斜度がだんだん緩くなり、大きく開けた空間、640mのニセピーク。
ここから先は台地の上。ダケカンバの細木が多い。あともう少しなのでカンジキ装着せず。長靴の沈み込みは、気持、ごまかして前進。
途中に660mニセピーク。GPSのおかげで、騙されずに通過。でも下山時には立ち寄って山頂を撮影。
さらに100m、林の中を進んでようやく山頂到着。

山頂は立木が少なく、北側は雪庇のムードたっぷり。恐る恐るで、歩き回り。
その意味、北側の見通しは良好、浜益の海岸と黄金山。暑寒別の山々は雲が山頂を隠して残念。
山頂の木の枝には高さをそろえて、刈られた跡。切り口から、数年前に測量実施の痕跡と推測。

下山後は浜益温泉。露天風呂が冬期閉鎖中ながら不満なし。いつもより長湯。
温泉の道路向かいの山肌には今年もアオサギがコロニーを作っており、これは余得。
なお、濃昼山道の北の登り口ですが、赤岩トンネル開通のため、分かり難くなっておりました。

出発8:20 400m林道9:15 飛散岳山頂10:20 下山10:35 400m林道11:05 帰着11:35
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飛散岳山頂から660mニセピーク・浜益の海岸・645mピーク・黄金山・後に暑寒別の山(雲の中)
 飛散岳山頂から660mニセピーク・浜益の海岸・黄金山

660mニセピークから飛散岳山頂
660mニセピークから飛散岳山頂

急斜面上部の捻じ曲がったダケカンバの大木
捻じ曲がったダケカンバの大木

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