幌向運河フットパスの記録    101121


「フットパス・ベストコース北海道〈1〉」〔ダイヤモンド社〕に掲載されている南幌町のコース。
なんぽろ温泉ハート&ハートから、本とは反対廻りで歩きましたが、これは不正解。
案内標識は、本のコース通りに回ることで設置されており、所々で道に迷う羽目になる。
ただ、それはそれで、面白い。見通しが効き、現在位置が把握し易く、間違っても危険はない。
なお、標識は「NPO法人ふらっと南幌」が設置したもの。

早朝出発のため、畑からは朝靄が立ち登り、足元は霜で白く。水溜まりには氷が張っている。
コースの全貌を観察しようと、「ふきの塔」の前に行くが開館は9時から。
あきらめて、千歳川堤防へ、水門施設の上に鳶が二羽。
川岸に釣り人二人。竿が太いが、鮭は禁漁のはず。ちょっと怪しい。
堤防上の道を右折、用水路脇を進んで、また右折、田んぼの中の道へ。
路傍の枯れた草の上に、蜘蛛の巣が連なり、付着した朝露が朝陽に照らされ白いベールのよう。

一旦道路に出て、農産物加工場。一見、高級住宅の外観。
南幌町特産の「キャベツキムチ」もここで加工生産。
操業時間であれば、見学が可能なようだが、早朝につき無人。
帰りにまちおこしの努力に感じて購入。が、元来南蛮が苦手で、420円のパックでは多かった。
道は防風林脇の農道に、木の種類はヤチダモ。木は葉を落し、下草は笹藪と枯れ草。
良く見ると、セイタカアワダチソウの群落あり。ルドベキアらしき一団も。

泥炭地層が露出の土手に到着。大きな看板に地層の解説。
驚いたのは、「白頭山」の火山灰との記述。それほどの大噴火だった。
「高層湿原」の記述があるがここの標高は低いはず。浅い水深の意味なのか。
ここで防風林から別れ、右折。畑の中、排水路脇の道を歩く。
歩きながら、Wさんから、幌向原野の泥炭地を農地開発した経緯の話。
排水路に突き出たプラスチックの管と、かつて使われていた陶器製排水管の破片がリアリティ。

幌向運河脇の道にぶつかって左折。しばらくは運河沿の道。水は濁って流れは緩やか、農閑期かつ渇水期。
運河の周囲は低い木立、イタドリ、ススキの高草や低い草叢など混合で、農道とは環境が一変。遊歩道的。
運河の先は右折して市街地中心部へ、日曜日ためか閑散。
国道に面して、文化財の駅逓跡。
古い木造建築だが、手間暇かけ、丁寧につくられた様子が見て取れる。
町役場の南が「ふるさと物産館ビューロー」。
NPO法人ふらっと南幌が主催のフットパスを歩く会がスタートするところと入れ違い。
人数は20人くらい。ボランティアに支えられたまちおこしなので、参加費は格安。
路線バスが大谷地と新札幌から出ています。

物産館の展望室へはエレベーターで。解説板には札幌の山が描かれているが、靄で視界不良。
本日2階では本のリサイクル、こちらもボランティア。代金なしで寄付金を箱に投入。
帰りは、町役場・小・中・高校の脇の白樺並木の遊歩道から、市街地北縁の防風林へ。
防風林の中に散策路がついており、木立の間の道はホッとする。
落葉した木々に、青々とした葉の蔓植物が多数からみつき。実がツルウメモドキに似ているが色が薄い。ツルマサキ。
昼食は運河の縁に付けられた石の階段。ポカポカ陽気に水音が聞こえ、ゆっくり。
なんぽろ温泉のある親水公園に戻って、パークゴルフが大賑わい。
温泉もそれなりにお客さんが入って、南幌町観光まちおこしは順調の様子でした。

温泉出発7:45 物産館着10:20 物産館発11:00 温泉帰着12:50
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幌向運河フットパス・泥炭地層の解説


幌向運河フットパス・幌向原野の泥炭地層


幌向運河フットパス・ツルマサキ


幌向運河フットパス・鳶

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