オプタテシケ山の記録    100912

3時半起床で外は満天の星空。下界を見ると美瑛の街の灯が点々。
前夜、流れ星を見た人がいたけれど、寒くて早々に小屋の中へ逆戻り。入っても息が白い。
軽い朝食を済ませ、身支度、まだ暗いが足元が確認可能な状態で出発。石垣山の稜線へ。

草地の中に掘りこまれた道から、岩場の道にさしかかって空が白むが薄暗く、岩から岩への足の運びには注意。
東の空は徐々に赤みを増し、その下、十勝側の山は尾根が見え谷は霧の中。遥か十勝平野も雲海の下。
デジカメのシャッターを切っていると。ニペソツから山2つ北の稜線に、真っ赤な点となって太陽が登場。
みるみる大きくなって、丸い姿を現し、本日の御来光。
下の方でツァーの方が柏手で参拝、こちらも柏手。

石垣山の道は尾根を通過して東斜面へ回り込み。
トラバースの道の途中には、山頂への踏み跡分岐があったが、見逃して通過。帰りに登頂。
地を這うハイマツと高山植物の草地の中、土が出て歩き易い路面が多いところ。
ゆるい下り勾配で順調にベベツ岳とのコルへ。
コルは広くて平らなグランド。薄い高山植物帯。その中を登山靴が土を掘りこんだ道が3条、4条。
保護のためには木道が欲しいところだが、無理というもの。
周囲の視界が開け、遠くまで見通しあり。爽快な歩行。

ベベツ岳の登りは岩の間の赤い火山礫のザレ場。美瑛富士と同様。ということは、十勝岳方面の噴火で飛来なのか。
ベベツ岳の稜線は、歩き易く、展望良好で、申し分なし。ここを歩ける幸福を満喫。
山頂標識は一番奥に小さな札。山頂というより道の途中。
オプタテ側の肩に行くと岩、石ゴロゴロの中に石積みのケルン。ここには積むに適した平石が多い。
この先は落ち込んで、一見うんざりの下り、高度差もあるが、岩とザレの急斜面。
実際、神経と脚筋肉を消耗。慎重にコルへ降り立つ。

こちらのコルも快適環境。ただ目の前にはオプタテ前峰の厳しい登り。
まずは標高差50mのザレ場に岩。一旦傾斜が緩むが、再度、標高差100mのザレ場に岩。
登り切って、いよいよ本峰は目前。一見岩がゴツゴツで厳しそうな登り。
でも、山頂直下の現実は大岩を回り込む土路面の道が多くそれほどのことはない。
それよりは、左手の断崖落込みが迫力。緊張させられるところ。

登り切って、本日は快晴。山頂は遮るものの無い大展望が360度。これは今年最高の登山。
少々進んで、2ツ沼方面登山道を観察。西側が切れ落ち厳しそう。
テント寝袋を背負ってオプタテを通過するには、軽量、コンパクトが肝心。
マットくくり付けなど岩にぶつかり、不安要素と見ました。
小屋まで下って、水1リットル廃棄。下山後0.5リットル廃棄。結局使ったのは2.5リットル。
ただし、アルコール飲料が1リットルあったので、実質消費の水分は1泊2日で3.5リットル。
下りですれ違った登山者は10人、時間的には登山口早朝出発で往復可能なコースです。

出発4:40 ベベツ岳5:40 オプタテ山頂6:55 ベベツ岳8:45 石垣山9:20 避難小屋9:55 出発10:15 天然庭園11:40 駐車場帰着13:30

オプタテシケ山とべべツ岳・石垣山の展望写真
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