美瑛富士の記録    100911

番号鍵のゲートを開け舗装された林道を駐車場まで。登山口より100m奥。
駐車10台、ほとんどが、登山道整備作業の美瑛山岳会の方々。

登山口からしばらくは林道跡。草が繁茂の中央に通行量多い踏み跡が一筋。
林道跡の終点から登山道に入る法面には細いロープ。段差は3m程度。
上がって、しばらくはアカエゾマツの植林地跡。年数が経って、立派な笹が繁茂。
伐採を免れたエゾマツ林とポッカリ伐開の植林を覆う笹原が交互。
植林地跡を通過してしばらくは、自然林、針葉樹が多いが笹も元気、灌木が幅を効かす場面は僅か。
前々回、6月に来た時はタケノコが大豊作だった。

なお、途中に風穴地帯らしき場所。苔が作る庭園風の林床風景。
道は涸沢川に接近。滝があるのか、水の流れる音が聞こえて来る。
その先、一旦小さく下って、登山道は美瑛富士北斜面を西から東へトラバース。
沢を何本か通過するが、水流はなし。水たまりが残存は先日の雨の名残り。
このあたりから、岩石が出てきて、歩きを難くする。
高度を上げるにつれ、厳しさは増し、避難小屋直下まで覚悟が必要。
登山に慣れない人が山中泊の大荷物を背負って登るのは大変。バランス感覚必要。

トラバースが角度を上げるころから岩石の道。間を抜け、迂回し、乗越し、伝い渡り。
周囲は岩場を覆う矮性針葉樹中心の灌木地帯。
かなり登った見事な景色の場所には「天然庭園」の看板。
ここまで高度が上がれば、ツツジなどに紅葉のハシリ。庭園風景に彩りを添え。

道は再度トラバース気味になり、途中に岩石斜面の下に雪田の組合せ。前回、雪渓だったところ。
花はもう終了。高山植物紅葉は未だ。上方、岩場からはナキウサギの声。
その次に出て来る岩場は大規模。はるか斜面上部へ連続。ここでも鳴声。
道が直登になり、ここから粘土ツルツルの悪路、笹の根、石、岩の存在が有り難い。
もっと有り難いのがあちこちに付けられた小さな手作り階段。
さらに、登って行った先に、美瑛山岳会の本日の作業現場。
木道に階段が連続。来年はこの道の環境が大いに改善される。

前回、沢のほとり、涼を求めて休憩した場所到着。今回は涸れ沢で味気なし。
さらに進んで、前回雪渓が大きく残り、水を汲んだ場所も涸れ沢。水4リットル背負ってきて正解。
ザレ場の道から登山靴に掘りこまれた道を辿って避難小屋へ。
途中の高山植物お花畑に花はなし。紅葉にはまだ早い
避難小屋には本日一番乗りで、片隅に重い荷物をデポ。一休みしてから美瑛富士へ。

小屋から美瑛富士斜面を観察したが、山頂へ直接登るルートはなさそう。素直に地図通り歩くことに。
小屋からしばらくは背の高さくらいのハイマツの中の道。時折切り残しがあるが、おおむね歩き易い。
ハイマツの南西斜面をトラバース、突然ポッカリと空間が広がって、お花畑。
この季節、花はほとんど終了。僅かにイワギキョウとアキノキリンソウがパラパラ。
この先、展望が開け、山頂まで見通しが効くようになるも、目前を雲が流れ、美瑛岳も見え隠れの状態。
ここで、山頂へのショートカットルートを見逃して通過。帰りにそれと気が付いた。
ただし、時間的には、往復で20分稼ぐ程度と見当。

地図上の正規コース分岐まで歩いてから、鋭角に方向転換の登り。赤い火山礫が多いザレ場。
はじめ直線。高度を上げるにつれジグザグ。どこでも歩けるが、外れると高山植物を傷めてしまう。
ここの斜面、下から見ると緑、上から見ると赤。なんとも不思議な現象。
段々畑の重なりの斜面が広がって、畑の部分(水平面)は植物が生えずに不毛の赤い礫の裸地。
一方、畦の斜面の部分には緑の植物が張付き。
山頂標識まで上がって、雲に囲まれ景色は不満足。
さらに先は岩峰あり。で、そちらへ。踏み跡は途切れつつもはっきり。
到着の頃、雲が薄まり、切れ目から美瑛岳山頂を確認。下界は雲の中でした。

小屋に戻って、ツァー1組。お客さんは小屋の中で、ガイドさんがテント泊。
夕食は、大いに盛り上がって実に楽しそう、こちらはアルコール少なめで地味。
大荷物を背負った疲労と、軽い酔いて、話し声がBGMになり、早々に熟睡。
ところが、夜中に寒気で目を覚まし、フリースを着込んだがそれでも暖かくならない。
あとは、カッパを着るしかないが、枕に使っており、枕が薄くなる。
丸くなって、我慢しつつ、3時半までうつらうつらでした。

駐車場出発9:20 天然庭園11:20 避難小屋13:30  出発13:50 分岐14:15 山頂14:45 岩峰14:55 分岐15:35 避難小屋16:00

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