雨霧山の記録    100905

夕張市と栗山町の境界にある山。
林道が頂上直下を通過しており、短距離の藪漕ぎで頂上。

夕張市南清水沢より、道道1008号夕張長沼線へ入り舗装終点まで。
その先は林道入口にチェーンの簡単な通行止め。
先週の羊蹄山の後遺症で親指の爪に違和感のため古い地下足袋。林道の水たまりの泥が気になる。
幸い、靴下を汚さずに渡れるものばかり。
泥土路面には鹿の足跡多数、糞も多数。土手には鹿道らしき踏み跡があちらこちら。
林道入口の「ヒグマ出没注意」の看板を提供しているのは猟友会。
なおヒグマらしき痕跡は1ヶ所だけ。

最初の林道分岐。目指す栗山方面には頑丈なゲートが設置され、ダルマ錠。
しばらくは川の横の林道。周囲の自然林・人工トド松林の日陰。川からのかすかな冷気で爽快。
ただし、流れが蛇行で路肩が削られている場所があちらこちら。なるほど、道道延長は簡単にはいかない。
道端に目立つのはセイタカアワダチソウ。道路工事でタネが大量に持ち込まれたか。
地元固有の花は僅かに散見、トリカブト、エゾゴマナ、アキノキリンソウ。
40分ほど歩いて、右手にルドベキアの見事な密集開花。反対側左手には小規模な滝。

さらに歩いて、谷が深く狭くなると、道は河原面から尾根中腹に高度を上げる。
そうなると、枝沢の谷に当たる度にカーブ、地図で見るとパルス波形のように枝沢に入り込んでいる。
道は斜面を掘り込んで、路面を確保。掘りこまれた部分は岩盤が露出。
1ヶ所、赤青赤の見事なサンドイッチ状態の地層が露出の場所。
この後も地層が描く縞模様が出てくる。大陸プレート衝突の証拠が林道工事で掘り出されている。
高度が上がってきて、夕張市南部の山並の展望。目指す雨霧山はニセピークの陰。

尾根に登り切って。林道三叉路の広場。セイタカアワダチソウにぐるりと囲まれている。
右直進は栗山方面へ下る林道。左折が山頂を通過する林道。左へ。
道は西斜面トラバースしてから、切り通しを通過して東へ。
その切り通し斜面の上端の先が山頂。
取りあえず、切り通しを通過し、東斜面から藪突入。笹は背が高く濃い。
葡萄など蔓が行く手を阻み、苦戦。でも短い。尾根に上がるにつれ藪は薄く。
尾根に上がると鹿道あり、辿って行って三角点の広場。展望は南空知の平野が一部。
標石、標識あり。測量用材木も残存しておりました。

下りは西斜面の藪を漕いでみる。こちらも笹は濃く、蔓も絡まる。
林道に下りてから、再検討の結果論は、切り通し面を登って、最上部から藪突入。
切り通し面は急傾斜ながら、笹にしがみ付けば、縁を登れそう。
三叉路に戻って、栗山方面の偵察。こちらの方が地層模様の見どころが多い。
標高350mまで下って、夕張コースよりは山歩には良さそうの結論。
中学生の地質観察遠足には良さそうなコースなどと考えつつ、引き返しました。

出発8:20 三叉路8:50 山頂9:10 三叉路9:30 栗山町側林道引返し9:55 三叉路10:25 帰着11:35

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桂の大木


ルドベキア


ヒョウモンとルドベキア


雨霧山の地層


雨霧山の地層

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