1415峰(夕張マッターホルン)の偵察の記録    100620

札幌から見ると、芦別岳と夕張岳の間にポツンと立ち上がって、目立つピーク。
Oさんの偵察に同行させてもらいました。

左:芦別岳   中央:1415峰   右:夕張岳

夕張川沿いの林道は利用車多数の路面。丸太集積場も2箇所。
ただし、脆い地質の急斜面部分で崩壊により通過危険個所あり。
底の高い4輪駆動車でなければとても無理。スリル満点。
林道は一旦、支流の天狗沢川に沿って奥地へ。それから尾根を乗越して本流へ戻る。
さらに1415峰方面の作業道に入り込んで小さな広場が、実質の終点。
その先、行き止まりまではUターン不可能。バックで戻る自信なければ進入禁止。

歩き出してしばらくはブル道跡。濃い笹藪などなく順調。
スパイク地下足袋につき、泥たまりだけ注意。
泥には鹿の足跡。帰りには先頭のOさんの足元から子鹿飛び出しのハプニングも。
行き止まりの小さな広場跡からは鹿道のような踏み跡。すぐに沢に出る。

この沢はほぼ真北から1415峰へ突き上げているが、地図に青色の水線はなし。
流れの幅3〜5m、ほとんど膝が濡れることのない深さ、入渓後しばらくは易しい沢の感じ。
やがて、土砂崩れを巻き込んだ大規模な雪渓が出現。 大きく開けた空間。暑気を緩和する空気。爽快感あるが、踏み抜きに注意しつつ慎重に通過。
その先に2mの滝、大きな流木がハシゴ代りで難無く通過。が、すぐ後に大きな樋状の滝。こうなると私ではとても無理。高巻きへ。

この場所、地図では崖マークが連続で、沢地形が合流しており、高巻きというより、尾根を乗り越す感じ。
登りの取付きははザレ場に草だけの急斜面。スパイク地下足袋では食い込み不足でズリ落ちていく。
他の方は6本爪アイゼン装着の威力あり。
ストックを掴んでもらって、何とか引っ張り上げてもらい、ようやく灌木の中へ。
灌木に入ってからは、腕力フル活用の登りで汗だく。本日一番の難所。
尾根を乗越すと、沢までは短い下り、60m登って20m下る。

この後は穏やかな沢。雪崩+土砂崩れ跡など見られるが、前進困難はなし。
ただ、雪渓の踏み抜きは要注意。危険個所を意識して歩かねばならない。
標高1100mまで上がって沢が雪に埋まっている。本日の偵察はここまで。
標高差50m下って休憩時間を採り、あとは順調に下りました。
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出発10:25 入渓10:50 高巻き11:25 引返し12:30

土砂崩れで雪渓上に取り残されたケエゾキスミレ

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