アンヌプリの記録    090927


倶知安ニセコ線を五色温泉方面へ。
花園スキー場前を通過、山中に入り、道路幅が狭く、センターラインが消えると間もなく鏡沼遊歩道入口。
駐車スペースは路肩に2台分程度。先客なし。

道の整備レベルは遊歩道と登山道の中間。汚れの気になる靴では歩けない。
両脇は自然林で林床は背の高い笹藪、木々の緑の中に紅葉が点在。
斜面トラバースの緩いアップダウンを繰り返し、鏡沼分岐に到着。
沼を囲む湿原空間はすぐ横に広がっている。
年月を経てあちこち傷んでいるが木道が整備され、沼のほとりに接続。
その先、沼の周囲の10〜20%程度が歩けるようになっている。

本日は、青空の下、周辺木々の緑に、湿原の紅葉、草紅葉が映え最高の景色。
しかも独占状態 で静寂を楽しめる。贅沢な時間と空間。
遊歩道の途中、アンヌプリの山頂が沼に映し出される撮影ポイントあり。
遊歩道は最後、湿原東端の山道に接続、地図にない道で行先不明。多分ゴルフ場がスキー場に接続。

分岐に戻って、今度はゲレンデ管理道路への登り道。
朽ちかけ木製階段がマメに設置され、かつては大々的に整備された痕跡。
管理道路に出て、全面舗装。違和感を感じるほど立派。ただし一般車進入禁止。
観光開発が頓挫している事態とも推定される。
管理道路からリフト線路へ。このあたりから紅葉の勢いが目立ってくる。
ダケカンバの大木やカエデ・ナナカマドの紅葉、元気な笹藪の両壁は持続。

リフトの伐開空間に出て、今度は草が元気、ヨツバヒヨドリ、エゾゴマナ、ヤマハハコのどの花々も。
それに加えて、ツル植物の紅葉が見事、まるで花壇。
道は一旦リフトに沿うが、急斜面にかかってから脇の斜面をジグザグ登りに変化。
ここから、岩石ゴロゴロの、足元注意の路面。この先、頂上まで延々と。
このコース、沢登り的運動神経が必須。バランスを取るのに神経をすり減らし、筋肉疲労も蓄積。
観光気分のスニーカーではとても無理。

林床の道は通行量の少ないせいか、岩にはコケが張り付き、
湿気のある場所では岩石も木の根もつるつる滑る。転倒注意。
特に日陰の湿気の多い路面はコケの上に植物が張り付き、天然庭園状態。歩くのがもったいない。
ヒラフスキー場ゴンドラ乗り場方面との分岐を通過。
この後、斜面角度がだんだんと急に、それにつれ、周囲の木立も笹も背が低く、だんだんと高山性に移行。

やがてリフト線路からも離れ、緩い谷をトラバース。一本北の尾根へ渡り込み。
この谷、スキーシーズンには雪崩注意の「藤原の沢」。山頂からのパウダースノーの後、花園に渡る谷。
こちらの尾根に移りジグに登って、灌木もなくなり、笹も背が低く、時折のハイマツも地を這う状態に変化。
展望が開け、羊蹄山がくっきりと全身を現し。雲はほとんどかかっていない。
余市の山、札幌の山、恵庭岳の頭、洞爺湖、噴火湾など。
見下ろせばヒラフスキー場のゲレンデコース、後志の畑作地帯に倶知安の街。
高山性の斜面をゆっくりと登りきって、山頂。とたんに大賑わい。

山頂は人気が高い。大半は五色温泉コース。展望もひどく良い。
西側の展望が開け、昆布岳、駒ケ岳、狩場山、ニセコ連峰、岩内の街、積丹の山、余市の街、日本海など出現。
しばらくは山の名前と写真撮影に我を忘れたひとときでした。


出発9:10 鏡沼9:40 管理道路分岐10:10 トラバース11:10 山頂12:05 下山12:50 トラバース13:35 管理道路14:25 (管理道路経由)帰着14:55
アンヌプリの展望写真0909 鏡沼の紅葉写真0909
札幌山歩(さっぽろさんぽ)ゆったり山歩で自然と仲間        札幌百山歩















アンヌプリの展望写真0909 鏡沼の秋風景写真0909
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