本倶登山の記録    09 03 21


昨年開通の道々393号線樺立トンネルの南側出口には、出てすぐに橋が2本。
その橋と橋の間に除雪車両の回転場、で、向いの尾根が取り付け場所。後は尾根をひたすら登る明解ルートです。
自然林の中、最初だけやや急斜面。それでも、山スキーで直登気味に登れる程度の角度が随所で、きつくはない。
粉雪は10cm以下。ラッセルはなく、てんでに好きなコース取りで歩ける感じ。

登り切ると後は極楽尾根歩き、天気は晴れ、枝を透かして展望は良好。
ポンクトサン川の谷を挟み、北の尾根の斜面の雪には陽が当たり、見事な景観。
その尾根の行き着く先、谷の源頭には目指す本倶登山ピーク。こちらもくっきり。
南側は倶知安の盆地平野から羊蹄山がそびえ立ち、その左に真白なニセコ連峰。
樺立トンネルの開通で、素晴らしい雪上山歩コースの出現です。

682mピークを越えて、一旦コルへの下り、792mピークへの斜面に取り付き。
登りきって斜度が無くなるころ別パーティの踏み跡に合流。この後の平坦地に続いております。
ここで不思議な現象。木立の南側だけが赤色に着色。どういう原因なのか。南風に何かが乗って吹き付けたものか。
平坦広場は短い区間ながら快適。その先の斜面もダケカンバ疎林。
この斜面の上部は雪面が広がっておりますが、雪崩る斜度ではありません。
ここを登り切ると頂上ピークが大きく目前に。迫力。
尾根を辿り、先行のパーティが休憩中のところを追い抜いて、山頂部へ。
細い吊尾根渡りが10m程度。南側に雪庇発達、北側がクラストで切れ落ち。
粉雪が厚い時期であればちょっと怖い場所でしょう。

山頂部、事前検討では正面の急斜面を避け裏の緩斜面へ回り込みの予定。
でも西斜面にびっしり樹木あり、で、すぐに取り付き、ところが、西斜面はクラスト。
ここまで来てスキーアイゼン取付は面倒なので南斜面の雪が厚い方に転換。
ここで、後続となったパーティがつぼ足で急斜面を直登でどんどん高度アップ。
つられて、つぼ足となり、パーティの後へ引き返し、キックステップ跡を使わせてもらって登頂いたしました。
頂上に上がってから地形を観察すると、正解は南斜面の下部、斜度の緩いところを東に直進、折り返しで緩い東斜面を登る。
ラッセルがきつそうですが、それ程時間ロスは無いだろうと。これは結果論。

山頂では天候に恵まれ、360度の大展望。
余市・天狗・無意根・中・並河・喜茂別・羊蹄・ニセコ・八内・倶登山・余別・積丹・大黒。
下りも順調。粉雪が薄く、地形図以上にスピードが出て、緩斜面に合う雪質。
木立も疎く、ゲレンデでは味わえない極上の林間コース。ただ、深雪を楽しむような斜面は僅か。
スノーシュー組も山スキーにそれ程遅れることなくの帰着でした。
下山後は倶知安のマックスバリューで買出し、五色温泉別館へ。
新築後数年で建物は立派。1階は温泉、自炊厨房、食堂、小上がり。
2階は7室。広さは3人なら余裕、4人で限度?。一人3650円に暖房料一室1050円。
今回も酒量オーバーで次の日は二日酔気味でした。


本倶登山の雪景色へ
出発9:00 792mピーク10:15 山頂11:15 帰着12:45

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