アポイ山系縦走の記録 (ピンネシリ吉田岳アポイ岳)    09 05 23


早朝、車に荷物を積み込んでアポイ山麓キャンプ場を出発。ピンネシリ登山口へは約30分。
驚いたことに先客はバス一台。登山者は24人。
この方々、ツアーにしては結構歩みが速く、最後まで追い付けなかった。
おかげで、朝露に濡れることはなく、ダニの心配もなく快適な山行。

ピンネシリの最初は北尾根をジグザグに登る。
ダケカンバとミヤコザサの林間コースで足元にはオオサクラソウの花。
高度を上げると高山性の混交林。苔むした大木が点々。
そのうちに途中のピークを巻くように道は西斜面へ。
斜度が急なのと季節風をまともに受けるためか、岩石の間に身を隠すように這うハイマツと背が低いアカエゾ松が優勢。
足元は岩石ゴロゴロを踏んで進む。
本日の天気は曇。雲の位置は多様に変化。雲に包まれたり。雲海を見下ろしたり。北の山並みが展望出来たり。

道は再び尾根の上、東側、高山性の低木の中、ハイマツの背も高め。
05年5月4日に登った時は残雪の上を歩いたところ。今回はミネザクラの花の彩り。
そのまま、ピンネシリ北峰の東斜面を巻いて稜線。すぐに道は西斜面に、背の低いハイマツの中、本峰直下を通過。
本峰頂上への道は稜線を北へ戻る感じ。アポイ方面から登山が多かったせいなのか。

本峰を下り、南峰は西斜面のトラバース。このあたり、アポイ山系固有の花々が出てきます。
ここで矮生ハイマツの中に紛れている松の仲間が話題に。とりあえず写真を。
さらに下ってからしばらくが今回縦走のハイライト。広い尾根上にミヤコザサの絨毯。ダケカンバの疎林。
ホッとするような風景の中、歩き易い道を踏みしめて、再訪できた幸運をかみしめる時間。
ダケカンバ林が混交林になり、稜線が段々細くなっていく。

樹木を抜け、空間が広がりミヤコザサが消えると、足元に岩石が露出気味に。で、地面にロープが。
今度はサマニユキワリ・アポイキンバイが岩の間に張り付いて、お花のロックガーデン。
それにしても、こんな奥まで規制区域が延びて来るとは。時代の変化。

ロープ内に制限された道を歩いて、吉田岳直下も西斜面をトラバース。分岐地点から引き返し気味に頂上へ。
山頂直下はハイマツ掻き分けの道。頂上展望は曇りのため残念な状態。雲の間からピンネシリをパチリ。
ここからアポイ岳までも、アポイ固有の花のロックガーデンが連続登場。
アポイの山頂は背が低く真っ白なダケカンバ林の中、これはこれで絵になる。
でも、展望にはこの林が邪魔。祠に拍手を打ち、小休止で下りへ。
下りの岩場が最後のハイライト。岩の隙間、割れ目にエゾキスミレ・サマニユキワリ・ヒダカイワザクラ。
馬の背でも小休止。雲の切れ目から、はるか遠くイドンナップ。雪をかぶって白い稜線がくっきり。

昼食は五合目避難小屋。外のタタキに腰掛けて。目の前のアポイ南尾根には監視カメラが小さくポツン。
この先、林の中の下りは順調、標高を下るほどオオサクラソウが元気な姿。やはりアポイはこの時期が良い。
下山後の車の回送は、再度、浦河のSさんのお世話に。2日間ありがとうございました。


ピンネシリ登山口出発6:25 ピンネシリ8:30 吉田岳10:10 アポイ岳11:00 五合目避難小屋12:10 アポイ岳登山口13:20
アポイ山系風景写真 アポイ山系の花
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