ニペソツ山の記録    090921


登山口の駐車場は面積不足から混雑、代りに5〜600m手前に広い駐車場所あり。
今回はタイミング良く一等地が空いた直後に到着。登山口にテント泊。
夕食はおでん。コンロを炊いているうちは暖かい。
夜中になり、標高1030mでは寒い、多分氷点下、フリース重ね着、寝袋も夏用のため急遽2枚重ね。

翌朝、登山口は十六の沢川の渡渉。太い丸太二本を架け渡し。永年流されていない様子。
直後、尾根の急斜面。この後しばらくは自然林の中の尾根登り。
傾斜の緩急、尾根幅の変化をしつつ、1681m峰のトラバース地点へ向い尾根上をひたすらの登り。
路面は通行量多く、傾斜が急な場所では、土が堀込まれ崩壊。
木の根が浮き上がったり、石がゴロゴロの沢地形など雨の日の難渋を想像。
緩斜面は快適、針葉樹が多く、まばらに広葉樹の紅葉があちらこちら。

だんだんとダケカンバが多くなり、尾根が細く、枝を透かして周囲の風景。ピリベツ、クマネシリ、糠平湖、ウペペサンケなど。
1484mピークあたりから高山性樹木帯、針葉樹の緑に広葉樹の赤・黄の紅葉が映え、ここから先はこの山の良さが満喫できる山行。
登りは1681m峰直下の岩峰まで。ここがこのコース最難関の岩場。ちょっと怖いへつりの岩場。
岩壁面に細い足場が彫り込まれ、同じく手がかりも堀込まれ。がっちりつかまって慎重に、ウエストポーチは外すのが無難。

岩場の直後は林を抜け、笹原斜面のトラバース。展望が開けて、十六の沢川紅葉の谷、軍艦山の先に糠平湖、ウペペサンケ。
前天狗とのコルにかかって、道の脇にはテン場あり。道の土面に霜柱。のたうちまわって、絣模様のよう。
道端にはチングルマなど高山植物の紅葉。日陰の葉には細かい霜が張りつきツートーンカラー。

前天狗の登り斜面。矮性広葉樹・ハイマツのトンネルが登るにつれ背がどんどん低く。足元に散在の状態まで変化。
後半は岩場のトラバース。高山植物が張り付く状況に変化でいよいよ高山帯。
この一帯、どこでも歩けるがしっかりとロープが張ってあり。道は明瞭。
なお、地図にある幌加温泉コースとの接続路下半分は見当たらない。
テン場に突き当り。その一段上、前天狗の広場に出て、二ペソツの山頂が登場。
鋭角で空に突き上げるよう、強烈な印象。絵になる姿。ここまで来てやっと見ることができる。

前天狗と天狗平の間はガレ場の谷。どこでも歩けるが鉄棒の道標と岩にペンキ。
天狗平はザレ場に高山植物の紅葉が点々。コマクサは痕跡なし。
天狗平の下りもガレ場、ザレ場。大きく下るので、帰路の登り返しが思いやられるところ。
足元にはハイマツの緑とウラシマツツジの赤の見事なコントラスト。

吊尾根に下ると、灌木が張り付き、細い尾根歩きには心強い味方。登りにかかっても継続。
ニぺ山頂への尾根の登りは延々。ここは周囲の風景を楽しみ気を紛らすところ。
十勝連峰から大雪への連なり、石狩連峰、阿寒の山、ウペペサンケ。
山並を見ながら、今迄の記憶と今後の思惑を頭に浮かべ歩く。
日が照って暖かいが、足元の土の掘り下げ面にはしっかりと氷柱。気温は氷点下に近い。

登りきってザレ場斜面のトラバース、山頂部裏側に回り込む。見た目ほど怖い場所ではない。
裏側は稜線直下の脇の道。本日の風向き、まともに当ってちょっと寒く。
岩にはハイマツや高山植物が張り付き、花の時期に歩いてみたい場所。
頂上には先客5,6人。皆さん風下に隠れ、三角点の周りは閑散。座り込んでいると寒い。
先客が出発し、空いた風下席に移動で休憩しました。


出発5:15 1681m峰へつりの岩場7:15 前天狗8:45  山頂10:35 下山11:10 前天狗12:35 へつりの岩場14:10 帰着15:40
ニペソツ山の展望写真 ニペソツ山の紅葉写真
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