北大雪平山・天狗岳縦走の記録 2    090705


(文蔵岳〜天狗岳)
文蔵岳下り斜面は植物が地面を低く這う状態。
踏み跡は薄く、プラスチックの杭が目印。不思議と足元はフカフカ。
タイミングが悪かったのか、花は少なめ。
下るにつれ植物の背が高くなり、やがて道は灌木の中。直線下りの道。
斜度は膝にきそうで、ストックに体重をかけ、ゆっくりを心掛け。
高度が低く、斜度が緩くなって、残雪が出てくる。林の中とはいえ1400mクラス。

だんだんと笹が元気、背が高く、太い。そこを幅広く伐開。歩き易い道。
時折、沢状態の部分。エゾノリュウキンカと残雪のコラボも。
登山道整備の方々には感謝。自然の恵みにも。
そんなこんなで、コル前の中間地点。林道への三叉路。ここまでは順調。
この先、有明山取り付きまでも、広く伐開歩き易い道が延々。
道端のタケノコに気を紛らすことが救いだが、辛抱の単調歩き。
時折、小さな沢の渡渉、水流に掘られた場所など。
エゾマツの大木、新緑のダケカンバ、ナナカマド、標高1330m以上の台地にしては木も元気。

除々に傾斜がついてきて有明山への登り。
周囲の木立、笹藪も時間をかけゆっくりと矮性傾向に変化。
ハイマツが出現すると後は山登りらしくなります。
太いハイマツをダイナミックに刈り分け。足元はワイルドに岩石や木の根。
単調さから解放され、周囲の景色も表情が豊か。
すぐにハイマツの背が低くなり、展望が開けて、有明山のハイライト。
支湧別岳から屏風岳。丸山。平山。残念ながら雲が流れて、ニセカウ、文蔵岳方面は見えない。
頂上で昼食休憩。ハイマツの背が高く展望はなし。写真撮影は台地前後の斜面でどうぞ。

有明山は下りも直線的。こちらは一般的なコースのせいか足元は向上。
台地上。背の高いハイマツの刈り分けにはエゾイソツツジ。
台地からの下りは斜度がきつめで膝の保護に配慮必要。
下りきって斜度が緩くなると林間山歩道の極楽尾根歩き。

ピークを1つ越して南斜面の道には雪庇の残雪が長く横たわり。
一昨年、見晴らしと展望が良く、ホッとするような場所だった処。なるほど、それで雪田だったのか。
天狗の登りはきつめ。一気に植生が変化して足元ハイマツ。合間には高山植物。エゾツツジがまだ蕾。
頂上は切り立った狭い岩石帯。小さな祠が特徴的。雲のため展望はなく早々に下山。

下り始めは厳しい。鎖の梯子が2ヵ所。信仰のため、あるいは学校行事のため?。
その後しばらくは尾根上の林間山歩道。スキー場から登れば気分最高の場所。本日平山の後では感激が薄め。
山歩の先に「電光坂」急な下りが待っている。ここも膝を壊さぬよう慎重に。
ダケカンバの白い幹が目立つが、ハクサンシャクナゲ、オガラバナなどの木立、足元の植生も豊か。
ただし、同行者から遅れ気味では余裕なし。

台地に下りて、林間をくぐり、標高1300mのハイマツ帯。
高山植物の再登場。イソツツジ、コケモモなど。
山の地形と季節風のイタズラか、このコースは変化に富んでいる。
台地の突端に北電の無線反射板。麓からもはっきり識別できるこの山の目印。
通過するとすぐにスキー場の3号リフト終点に到着。

ここから先が本日一番に恐れていた場所。
リフトに沿った直線のザレ場の下り道。慎重に、ストックに体重をかけるも、除々に膝が悲鳴を上げてくる。
この頃になると天候回復で、目の前にはチトカニウシから東に展開する山並。あのどこかに赤石山も。
でも、日差しのせいで暑い。辛さのピーク。縦走は逆が良かったのにと後悔。
ようやくのこと1号リフト終点。ここからは管理道路。左右2本のゲレンデの間をジグザグ下り。
お陰様で膝の痛みが取れて来て、林間の日陰もあり、一息つける下りでした。

温泉は、当てにしていた奥白滝グランドホテルが閉鎖。浴場改装がアダになったのか。
止むを得ず、無料開放の高速で比布北まで。
ICからすぐスキー場の麓「遊湯ぴっぷ」。高速利用ならここは便利です。


平山登山口出発5:00 第一雪渓6:25 平山分岐7:35 平山山頂7:50 比麻良山8:55 文蔵岳9:20 三叉路10:25 有明山山頂11:45(昼食15分)天狗岳12:45 スキー場13:35 帰着14:35

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