(文蔵岳〜天狗岳)
文蔵岳下り斜面は植物が地面を低く這う状態。
踏み跡は薄く、プラスチックの杭が目印。不思議と足元はフカフカ。
タイミングが悪かったのか、花は少なめ。
下るにつれ植物の背が高くなり、やがて道は灌木の中。直線下りの道。
斜度は膝にきそうで、ストックに体重をかけ、ゆっくりを心掛け。
高度が低く、斜度が緩くなって、残雪が出てくる。林の中とはいえ1400mクラス。
だんだんと笹が元気、背が高く、太い。そこを幅広く伐開。歩き易い道。
時折、沢状態の部分。エゾノリュウキンカと残雪のコラボも。
登山道整備の方々には感謝。自然の恵みにも。
そんなこんなで、コル前の中間地点。林道への三叉路。ここまでは順調。
この先、有明山取り付きまでも、広く伐開歩き易い道が延々。
道端のタケノコに気を紛らすことが救いだが、辛抱の単調歩き。
時折、小さな沢の渡渉、水流に掘られた場所など。
エゾマツの大木、新緑のダケカンバ、ナナカマド、標高1330m以上の台地にしては木も元気。
除々に傾斜がついてきて有明山への登り。
周囲の木立、笹藪も時間をかけゆっくりと矮性傾向に変化。
ハイマツが出現すると後は山登りらしくなります。
太いハイマツをダイナミックに刈り分け。足元はワイルドに岩石や木の根。
単調さから解放され、周囲の景色も表情が豊か。
すぐにハイマツの背が低くなり、展望が開けて、有明山のハイライト。
支湧別岳から屏風岳。丸山。平山。残念ながら雲が流れて、ニセカウ、文蔵岳方面は見えない。
頂上で昼食休憩。ハイマツの背が高く展望はなし。写真撮影は台地前後の斜面でどうぞ。
有明山は下りも直線的。こちらは一般的なコースのせいか足元は向上。
台地上。背の高いハイマツの刈り分けにはエゾイソツツジ。
台地からの下りは斜度がきつめで膝の保護に配慮必要。
下りきって斜度が緩くなると林間山歩道の極楽尾根歩き。
ピークを1つ越して南斜面の道には雪庇の残雪が長く横たわり。
一昨年、見晴らしと展望が良く、ホッとするような場所だった処。なるほど、それで雪田だったのか。
天狗の登りはきつめ。一気に植生が変化して足元ハイマツ。合間には高山植物。エゾツツジがまだ蕾。
頂上は切り立った狭い岩石帯。小さな祠が特徴的。雲のため展望はなく早々に下山。
下り始めは厳しい。鎖の梯子が2ヵ所。信仰のため、あるいは学校行事のため?。
その後しばらくは尾根上の林間山歩道。スキー場から登れば気分最高の場所。本日平山の後では感激が薄め。
山歩の先に「電光坂」急な下りが待っている。ここも膝を壊さぬよう慎重に。
ダケカンバの白い幹が目立つが、ハクサンシャクナゲ、オガラバナなどの木立、足元の植生も豊か。
ただし、同行者から遅れ気味では余裕なし。
台地に下りて、林間をくぐり、標高1300mのハイマツ帯。
高山植物の再登場。イソツツジ、コケモモなど。
山の地形と季節風のイタズラか、このコースは変化に富んでいる。
台地の突端に北電の無線反射板。麓からもはっきり識別できるこの山の目印。
通過するとすぐにスキー場の3号リフト終点に到着。
ここから先が本日一番に恐れていた場所。
リフトに沿った直線のザレ場の下り道。慎重に、ストックに体重をかけるも、除々に膝が悲鳴を上げてくる。
この頃になると天候回復で、目の前にはチトカニウシから東に展開する山並。あのどこかに赤石山も。
でも、日差しのせいで暑い。辛さのピーク。縦走は逆が良かったのにと後悔。
ようやくのこと1号リフト終点。ここからは管理道路。左右2本のゲレンデの間をジグザグ下り。
お陰様で膝の痛みが取れて来て、林間の日陰もあり、一息つける下りでした。
温泉は、当てにしていた奥白滝グランドホテルが閉鎖。浴場改装がアダになったのか。
止むを得ず、無料開放の高速で比布北まで。
ICからすぐスキー場の麓「遊湯ぴっぷ」。高速利用ならここは便利です。