平山登山道の整備、しばらくは良好。運動靴でもと思わせる程。
そのうちに沢の渡渉、土砂崩れによる迂回路が出現。
さらに、流水により沢状態となった登山路で、やはり北大雪。防水登山靴必携。
足元に目立った花がない中、ピカイチは小さな黄スミレ。キバナノコマノツメ。
冷涼の滝を通過あたりから支湧別川の雪渓が顕著、その周囲にはエゾノリュウキンカの黄色が見事。
登山路にも雪渓が出現、虫が少なかろうと朝食タイム。それでも、寄ってくる。
登りを再開して間もなく第一雪渓。
はるか上方に先行者を発見。あそこかと目指して登って、そこは比麻奈山方向の谷。
先行者は1時間以上も迷っていたらしく、一緒に下って雪渓分岐を左へ。標高差100mのタイムロス。
高山性矮性樹林帯を抜けて第二雪渓。8年前の夏は雪田性の湿地で見応えの景観だった場所。
その上、第三雪渓の下にはガレ場が隠れている。一昨年の秋、ナキウサギを目当てにカメラマンが一日中粘っていた。
ウラジロナナカマドのトンネルを抜けると一気に吹きっさらしの稜線地帯。平山分岐です。
風が強く、雲が流れ展望はなし。今迄の汗は一気に引いて、防寒のためカッパなど着用。
まずは縦走ルートを外れ、平山へ。南へ800m。
足元には扁平な石が散乱、ハイ松は強風を避けるように地面を這いまわり。高山植物があちらこちらに小群落。
イワウメ。イワヒゲ。コケモモ。エゾツガザクラ。ヒメイソツツジ。ミヤマキンバイ。メアカンキンバイ。キバナシャクナゲは最終盤。
平山山頂到着も霧の中、展望はなし、お地蔵さんに参拝して縦走ルートへ引き揚げ。
稜線を比麻奈山方向へ向ってすぐ、黄スミレの群落が出現。エゾタカネスミレ。
この山の名物、タカネシオガマはまだ蕾も見えない状況。
コマクサは元気。縦走路のあちらこちらで満開状態。
花を楽しみつつ、霧の中。目印のアンギラスが見えず比麻奈山を知らずに通過。
頂上標識がなかったのは、真面目な方にその名前を嫌われたためと推測されます。
比麻良山は標識残存。ただし、傷みが激しい。
この先文蔵岳へは踏み跡が薄くなります。
岩の隙間をハイ松の枝の上を渡るようなワイルドなルート。クマのフンもあり。
コースは変化に富み、東斜面に寄った部分は雪田の跡、花はこれから。
ウラジロナナカマドとキバナシャクナゲがコラボレートが見事な場所も。
不釣り合いなのが国境を表示するようなプラスチック製の杭。道の半ばから点々と出現。
最後20mの壁の先に緩い円形の文蔵岳山頂。
扁平な石をきちんと積み上げたケルンに、頂上標識プレートが縛り付けられておりました。